今年は1月に母の住む高齢者施設は、例年どおりインフルエンザのための面会制限になりました。これで2~3ヶ月は面会は無理かと思ったら、2月にいったん解除になり面会に行きました。
そしてすぐに今度は新型コロナウイルスへの対応で面会制限になり、5月の連休明けぐらいには行けるかなと思っていたのですが、かれこれ半年間、面会制限で今に至っています。
ただ、しだいに世界中の感染拡大のようすが伝わるようになって、日本国内の高齢者施設では毎年のインフルエンザの時期の面会制限の経験が生かされているというとらえ方もあることを知りました。
たしかに、日本各地にあるさまざまな高齢者施設で時々陽性者のニュースはありますが、施設内感染は食い止められている印象です。
こちらの記事の「現実的な社会実験と言えるものもあった」に書いたように、80年台にはまだ「介護」という言葉さえなかったことが信じられないほどです。
わずか四半世紀で「介護」が広がり、この未曾有の感染症拡大に対応している介護分野の底力をあらためて感じています。
見通しのない今の状況の中での面会制限で、入所者さんや家族への対応も倍増していることでしょうし、ほんとうに介護スタッフの方々には頭が下がります。
ヒトの高齢化社会も初めての経験で、この20年ほどで高齢者の生活の場と療養の場を作り上げてくださり、今は未曾有の感染症から高齢者を守ろうとしてくださっている。
そう、水害や地震などの災害時もそうですね。
もしかしたケアについても驚異的に変化する時代の真っ只中にいるのではないかと、最近思うようになりました。
これだけ多くの高齢者を社会で守っている時代は、かつてなかったことでしょうから。
「ケアとは何か」まとめはこちら。