ここのところクマ出没のニュースを追っています。
ニュースで聞く地名がここ2年ほどで訪ねた馴染みの場所という偶然が増えたこともあるのですが、むしろ、これから訪ねようと計画を立てていた場所が多いことに、偶然以上の何かがあるのかもしれないと気になっています。
9月に潟町のあたりを歩いて、日本海側には沿岸に潟だったり、池だったり、潟に近いような湾だったり、見て見たい場所がたくさんあると、この1ヶ月ほど地図を眺めながら計画を立てていました。
新潟県新発田市の「市島邸」は、福島潟のそばにあるようです。その庭園は知らなかったのですが、福島潟を訪ねるとしたら月岡駅が近いと、いくつかその付近を通るルートを考えていました。
航空写真を見ると、山からは1kmほど離れた水田地帯です。クマの存在は全く考えていませんでした。
商業施設にクマが侵入したことでニュースになった加賀温泉駅は、柴山潟のそばに観光地があり、その対岸は干拓と思われる水田地帯が広がっています。また小松市内には木場潟もあり、そのあたりを歩く計画も立てていました。
敦賀の北陸新幹線の工事現場で働いていた方がクマに襲われたことがニュースになっていましたが、敦賀から小浜のあたりまで、日本海岸側には湾のような潟のような、あるいは汽水湖のような場所が続いています。
ここも歩こうと計画に入れていました。
雪が降りだす前に行けたらいいなとかなり具体的なスケジュールを考えていたら、まさかのクマ出没でした。
列車の車窓から見る散歩ならと思っていたら、10月23日には「JR北陸線 福井のクマ出没影響で列車遅延」というニュースがあり、利用しようと思っていた特急「しらさぎ」や普通列車に遅れが出たようです。
幻の計画になりつつある「潟をめぐる散歩」ですが、天候だけでなくクマ出没のニュースも気をつけなければならさそうですね。
「熊と潟」
全くの偶然なのか、それとも、潟というのはヒトとクマの生活圏の境界線のような場所なのだろうか。
そんなことを考えながら、今年からは「クマの出没地」という新たな地図と「クマとヒトの関係」という新たな年表が私の中に増えました。
「境界線のあれこれ」まとめはこちら。