だんだんと日差しが明るくなって日の入り時間も伸びるこの時期は、「もう少しで春だから頑張ろう」と元気が出るはずなのに、なんだかどんよりとしているのは、やはり緊急事態宣言が出されるほどの非常時だから仕方がないですね。
先日の106歳まで泳ぎ続けた長岡三重子さんのことを書いていて、久しぶりに競泳大会の表彰式に流れる音楽を聴きました。
聴くだけでさまざまな記憶が呼び戻され、そして「私も頑張ろう!」と元気をもらっていた音楽でした。
2019年10月26日〜27日に辰巳国際プールで行われた短水路選手権が、競泳会場に足を運んだ最後の大会でした。
あの時には、15年の時間がヒトを成長させ、達人になっていくことにしんみりと感激し、その達人達の泳ぎを会場で観に行こうと春の日本選手権を楽しみにしていたのでした。
15年の長さというのは、どんなに順調な人生にも理不尽なことが起きたり何かにつまづいたり、まさに浮き沈みの中でもがく時間でもありますね。
会場で泳ぎを見続けてきた選手の方々が、またそこから水に戻ってきたり何かを乗り越えたという、待ちに待ったニュースは自分のことのように感じるようになりました。
昨年2月には、初めてアクアティックセンターでの日本選手権開催ということでチケットも購入したのですが、新型コロナウイルス感染拡大で延期になりました。
毎年、必ず競泳大会の日程はカレンダーに書き込んで、チケット発売と同時に購入していました。
さまざまなスポーツ大会が感染対策を試行錯誤しながら少しずつ再開され始めたのですが、競泳は無観客ということもあって、2020年のカレンダーにはこれ以降の予定を書き込むことがなくなりました。
そのために12月に延期された日本選手権のことも、初めて録画を忘れたほどです。
かれこれ14ヶ月ほど、会場で達人達の泳ぎを直接観ていない。
これがなんだかやる気の起きない理由のひとつだと、はっきりとわかりました。
あの会場から帰る道は、心から満たされるものがありましたからね。
ということで、14ヶ月間、競泳会場に行っていないことを記録しておきます。
どこまでこの記録が伸びるのか。
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