生活のあれこれ 11 「孤独のグルメ」10年ひとむかし

Season10が始まることを知って、しっかり録画予約しておきました。

ところが直前になって放送時間が少し変更になっていたことを後で知り冷や汗が出ましたが、無事に録画できていました。

 

過去の再放送も楽しみです。

10年前、スタートした頃の映像を見ると10年ひとむかしですね。下北沢や吉祥寺の以前の駅舎や人の流れ、あるいは当時の車両が写っているとすっかりセピア色に感じますが沿線の変化の大事な記録になっていました。

 

五郎さんが食事の後に店内でふ〜っとタバコを吸っている風景をみると東京都受動喫煙防止条例が全面的に始まったのは2020年4月なのにずいぶんと昔のように感じます。

孤独のグルメ」ではエキストラさんたちも美味しそうに食べることに集中していて、漫画や雑誌を読みながら食べるシーンはないようですが、もしこうした習慣の変化を映像に収めたらスマホ片手に食事とか写真を撮ってから食べるなんていうシーンは10年前にはなかったことでしょうね。

2013年ごろから私は電車内で肘鉄を食らうことが増えたのでした。

 

観る側の変化としては、以前なら店内での活気のあるおしゃべりも気にしていなかったのですが、もう食べ物を前にマスクなしで大きな声でしゃべるシーンは無理そうです。

まあ、五郎さんは一人で黙々と食べるので大丈夫ですが。

 

この10年間のさまざまな生活の変化を感じますね。

 

私が最初に見たのはSeason4で、料理の雰囲気は記憶に残っているのですがどの回だったかいまだにわからないので、全ての回を見ようと録画しています。

 

 

*「放送直前SP」*

 

「放送直前SP」も毎年楽しみにしていますが、今年は撮影現場の流れを知ることができました。

 

一つのシーンを撮るのに少し撮ってはラップをかけて検討し、また続きを撮っているのですね。放送されたものではずっと食べ続けているように見えるのですが、私だったら途中で中断されたら同じように食べ続けるのは難しそうです。

 

また、撮影現場では五郎さんのかなり近いところにスタッフがいるのに、映像ではその存在が全く消えているのもなんだかすごいですね。

2020年にはもう「孤独のグルメ」も終わってしまうのかと心配していたら年末スペシャルがあり、「弱っていても腹は減る」に泣きながら観たのでした。

 

かれこれ2年半、マスク姿で番組を安全につくり続ける姿にこちらも違和感を感じなくなりました。

番組に関わる方さまざまな、逆境から創る記録でした。

 

「放送直前SP」では、女優さんがお店のおかみさんの動きを観察し話を聞きながら演技を考えている様子が紹介されていて、おかみさんがその実際の演技を見て回想の世界に入ったのでしょうか、涙しているシーンがありました。

 

「メニューはお店の歴史だ。

つけたし短冊は近年の歩みと言える」

壁にひらひらと増えていくメニューにこんな発想があるなんて。

人の記憶を引き出し、生活に切り込んでくるような何かがある番組だから観続けているのかもしれないと思いました。

 

観ている時は、ただただ「おいしそう〜、ごくり」ですけれどね。

 

 

 

 

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