食べるということ 5 <おいしそうに食べる>

楽しみにしていた「孤独のグルメ」Season5が始まるようです。
それに先駆けて、先週から「傑作選」を放送しています。


本当に、おいしそうに食べますねえ。
そして時にはがつがつと食べているのに、見ていて不快にならないのはなぜなのだろうと松重豊氏の口元をずっと見続けてしまいます。


もう一人、おいしそうに食べる人と感じるのが国分太一氏です。
「うまいっ」とうれしそうな顔で食べていると、本当においしそうだなと。


今までの人生でおおざっぱな計算で5万回以上の食事をしてきたのですが、「おいしい!」と感動した記憶はなぜか東南アジアで暮らした時に食べた光景です。
ココナッツの炭火で焼いた魚や肉とか、市場の食堂で食べた料理とか。


あの炭火で焼くのは、塩だけでなんでここまでおいしいのかとうならせるものですね。
肉や魚の脂が苦手だった私も、この東南アジアでの生活のおかげで好きになりました。



ところで、「孤独のグルメ」では松重豊氏の周囲で食事をしているお客さんが映っています。
番組のホームページを見て、皆さん、エキストラだと知りました。


このお客さん役の皆さんもまた、リラックスしておいしそうに食べているところがすごいと感心します。
撮影ではなく、まるで現実にお店に入って見ているかのような錯覚をおこすほどです。


ただ、きっと現実なら漫画や雑誌を読みながら食べている人がいるでしょうが、番組ではさすがにそういうお客さん役は映っていません。


東南アジアで暮らしていた時に、たまに日本料理店に入ることがあったのですが、そこに来る日本人男性のほとんどが雑誌などを読みながら食べていました。
日本の外に出てこの光景をみると、強烈に違和感を感じました。


私も家では雑誌やパソコンを見ながら物を食べることはありますし、テレビもつけながら食べています。
これは好き好きの、気持ちの問題だとは思います。


でもせっかくの食事、おいしそうに食べることができるのは目の前の食べものに集中する能力も必要かもしれません。


エキストラに応募してみたいけれど、私は自分がおいしそうに食べている自信がないですねえ。
精進したいと思います。



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