自分証明する必要がある場合写真付きの運転免許証を利用してきました。
健康保険証でもよい場合でも、「顔写真がある」という一点で誰から強制されるわけでもなくこれが一番他の人に「自分であることを確認してもらいやすい」と思っていました。
最近は、本当に顔写真がその人を証明できるのだろうかという疑問について考えています。
というのも、杖をついてようやく歩けていた母をタクシーに乗せて写真屋さんや市役所をまわりマイナンバーカードを作ったのですが、数年もしないうちに人生の最期を迎えました。
1年半ほどは新型コロナのために面会ができなかったのですが、少し感染の波が落ち着いた時に、施設の方が「他の病院への受診に同行する」という名目で母に会う機会を作ってくださいました。
久しぶりに会った母は一瞬別人かと思うほどの変わり方で、高齢者の時間というのはこんなに顔を変えてしまうものなのですね。
顔写真がその人を証明できるのは、人相が変わるほどのことがない限られた期間だと思うようになりました。
*顔写真を証明に使う意味は?*
人相が変わるというのは、生まれた直後からも刻々と変わっていますね。
赤ちゃんたちは、1ヶ月健診ではもう全く別人です。
親戚の子どもたちには1年も会わないと、道ですれ違っても気づかないかもしれないと思う変化です。
あるいは30年ほど前には考えられなかったほどの美容整形の広がりや化粧方法の変化で、まったく違う顔になることも普通になっていますから、もはや「写真付きのカード」は本人の証明にもならないかもしれませんね。
そして大事なことですが、人によっては顔写真というのはとても辛いこともあると思います。
その辛さを自分の証明にしなければいけない、作ることを義務付けられるというのはどうなのでしょうか。
「写真付きのマイナンバーカード」ではなく、個人の識別番号だけで十分ではないかと思うのですが。
*顔写真もマイナンバーの提示もなかったのに連続した情報になった*
ところで、新型コロナワクチンの一回目と二回目は職場での接種だったので住んでいる場所ではありませんでした。
三回目からは自治体での接種になり接種券が送られてきましが、そこには一回目と二回目の接種記録がありました。
すごい、「〇〇に住んでいる△△は、いついつどのワクチンを接種した」と把握されて、情報が自治体を越えて共有されているのですね。
未曾有の混乱の時期に、安心感を感じました。
ただ、マイナンバーを記載した記憶もないので行政内ではそれなりに把握するシステムがあるということでしょうか。
自分を何で証明するのか、そして何のために証明するのか。
顔写真は必須ではないのではないか。
万人に全ての必要性を網羅したカードは、そもそも存在しないのではないか。
ちょっともやもやと考え続けています。
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