生活のあれこれ 23 ケーブルテレビの阿波踊り

羽ノ浦駅からの那賀川左岸からコミュニティバスでぐるりと回って桑野川沿いの阿南市の中心部からさらに南のJR阿波福井駅のあたりも阿南市のようですから、阿南市というのは広くて驚きました。

 

Wikipediaによると「東西は約32km、南北は22km」とあり、「市役所の所在地」に添付されている地図を見ると海の境界線もあるようなので広大ですね。

こういう広さを「広袤(こうぼう)」ということ、「広(こう)」は東西、「袤(ぼう)」は南北の意味であることをWikipediaの「阿南市」を読んで初めて知りました。

 

那賀川の河口ということで選んだ阿南市でしたが、美しい水田地帯とゆったりした市街地に満足してホテルに入りました。

 

まずはテレビをつけてどんな地域の分け方があるのか、その地域の天気予報を観るのも旅の醍醐味ですね。

 

テレビをつけたら、那賀川吉野川そして第十堰を紹介する「徳島の風景」が紹介されていてまるで私の散歩のために放送してくれたかと思うタイミングでした。

 

天気予報では県内を「徳島」「美馬」「池田」「阿南」「木頭」「東祖谷」「美波」「海陽」と分けていましたが、最高気温・最低気温とも海側と山側では数度以上違うようです。

他府県の予報は近畿の二府五県に福井そして香川県まで放送していましたが、どういう境界線なのでしょう。そして四国全体ではないのも面白いですね。

 

印象的だったのは、番組の途中で観た徳島地方法務局の「預けて安心!自筆証書遺言保管制度」のお知らせでした。

自分の最期のための情報収集をしているのですが、「全国の法務局でご利用いただけます」「遺言書の保管の申請には手数料3,900円がかかります」ということを徳島に来て初めて知ったのでした。

 

 

*ケーブルテレビが良かった*

 

チャンネルを変えてみたら、徳島マンドリンクラブの演奏を放送していました。社会人マンドリンクラブの定期演奏会のようで、聴き入ってしまいました。

 

翌朝いつものように早朝にテレビをつけると、なんと朝から阿南市阿波踊りのお祭りの様子が放送されています。昨日近くを歩いた公園のようです。

舞台の上で、それぞれのグループが踊りを披露している様子がずっと続いていました。さすが徳島ですね。

そして観客ものんびりと眺めている様子が映っています。

 

阿波踊りというとハレの日の威勢の良いイメージでしたが、うまく言い表せないのですが「静かな踊り」だと感じて、これもまた延々と見続けてしまいました。

全ての年代が参加していて、多少バラバラでも揃って見えるので楽しそうです。

気を衒(てら)ったような演出もなくそれでいて各グループごとに個性が感じられて、ここ20〜30年ぐらいで流行っている集団での踊りの演出されすぎたような気恥ずかしさを感じないものでした。

むしろ洗練されたものに感じるのが不思議ですね。

 

このあと、空からの阿南の四季が映され、阿南出身の落語家の番組になりました。

阿南のケーブルテレビ、地域の生活の記録になっていました。

 

そうそう、そして朝から「うわぁ〜」と叫びたくなるような番組やサプリや化粧品やらの宣伝がないのに、どうやって経営されているのでしょう。

地に足ついた放送に、なんだかかなわないなあと思いました。

 

 

 

 

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