人生の大半を都内で生きてきたのですが、早起き運動とか、時々寝耳に水な政策が打ち出されることがあります。
最近もちょっと驚きました。
東京都3月からQR決済で最大10%還元の新キャンペーン 合計1万2000円分還元も可能 予算91億円充て物価高対策
東京都は、物価高の影響を受ける都民の生活を支援するために、3月から都内の小売店などで指定のQRコード決済を使うと支払い額の最大10%をポイントで還元するキャンペーンを始めます。
このキャンペーンは、都内の小売店や飲食店などで指定のQRコード決済を使って支払うと、支払い額の最大10%、上限で3000円分がポイントで還元されるものです。
物価の高騰が続く中、都民の生活を支援することなどが目的で、期間は3月11日から31日までを予定しています。
東京都 小池百合子知事
「都民の生活を守るとともに、消費を喚起することによって経済を活性化する」
4つのQRコード決済が利用可能で、ポイントの還元はそれぞれのQRコードを決済ごととなっているため、全て利用することで、合計1万2000円分のポイントを獲得することも可能です。
ポイント還元に充てられる予算は91億円で、予算額に達する見込みとなった場合には、期間中でもキャンペーンを終了する予定です。
(TBS NEWS DEG、2024年2月2日)
別の日テレNEWSでは「対象の決済サービスは、auPAY、d払い、PayPay、楽天ペイの4種類で、決済サービスごとに上限3000円分のポイント」とありました。
なんだ「1万2000円」というのは、4つの決済サービスに加入している人という意味であることがポイントですね。
私のように大手の囲い込みが激しくなったことでやめた場合には1円ももらえない、無関係な話というのもポイント。
さらに、3月11日から31日まで約3週間の期間だけれどなくなりしだい終了の早い者勝ちというのもポイントのようです。
何だかなあ。
都民の人口が約1400万人として予算の91億円を単純に頭割りしようと思ったら、私の計算機では10億円の単位が入力できませんでした。
だいたい6500円ぐらいでしょうか。
安いんだか、高いんだか庶民にはわかりかねますが、なぜ都と私の関係に民間のポイント会社が関わっているのでしょうか。
そして縁起の悪い話で申し訳ないのですが、こうした会社が倒産したらポイントの行方はどうなるのだろう。
最近ポイントにつられそうな話が多いのですが、ポイントとは何か突き詰めて考えていく必要がありそうですね。
そしてこんな政策が批判的にでもなく、しれ〜っとニュースになるのはなぜなのだろう。
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