昨年10月に豊川用水を訪ねたときの散歩のメモに、「なぜ所得税減税?消費税減税ではないか、なぜとり過ぎた失敗を認めないのか」とありました。
以前は政治的なことを書き残すことはなかったのですが、あの日以来なんだか目が冴えてしまって、散歩中でもいろいろなことが気になります。
そして見えてきたのが、すでにリスクマネージメントが浸透している社会だからこそ物事が正確に可能な限り安全に動いているというのに、そうした社会を支える膨大な専門知識や経験を束ねるはずの政治がむしろリスクマネージメントとはほど遠いまま遅れてしまっているのではないかということでした。
立件が見送られたと同時に、「2780万円」「100万円」「322万円」「234万円」と、なんだちゃんとどこかで記録していたのではないかと思うほど細かい数字を公表し、しかも今まで重要なポストにいたと思われるような人の方が額が少ないのも腑に落ちない発表です。
そして「会計責任者」「秘書」のせいと謝罪するのは、30年前ぐらいなら逃れられたでしょうが、「どのように失敗を繰り返さないか」という意識が根付いた社会にはもう通用しないこともわからないのかと、その感覚の古臭さに呆れてしまいますね。
そろいもそろって裏金を作るような会計責任者や秘書が同じ党に何人も出現するのはなぜか、その再発防止は何かと答えは見えていると思いますけれどね。
政治家の皆さんは見え透いた言い訳でまた政治家に居座れるのですから、こんなシステムは社会の失敗ですね。
それにしても、国が勧める投資をしてみましたが、たかだか数千円の利子の3分の1が所得税と住民税でなくなっていました。
なんだかなあ、ですね。ああ、だから「非課税」で誘導するのかと霧が晴れてきました。うまい話はないとこの半世紀ほどを見れば慎重になりますね。
国民からは搾り取れるだけ搾りとるのに、政治家が得る大金にはなぜ税金がかからないのか。
だから一旦政治家になったら、どんな手を使ってもその地位を手放さないのですね。そりゃあ一族郎党うまみがありそうですからね。
政治と経済は、失敗を認めてより良いものにしていくというリスクマネージメントが浸透しにくい理由でしょうか。
12年前から始めたブログは徐々に自分自身の失敗を掘り下げて考えていくようになってきたのですが、行き着いたのは政治と経済にはなぜ滑っと失敗を繰り返すのだろうということでした。思えば遠くに来たものですね。
ということで、「失敗とかリスクとか」の最初のまとめが500記事を過ぎてスクロールが大変になってきたので、今後はこちらへと続きます。
「失敗とかリスクとか まとめ(2012年3月〜2024年1月)の記事のまとめはこちら。
<2024年1月の続き>
記録のあれこれ 170 「霞堤」や「放水路」のある地域では何が起こっていたのか
小金がまわる 38 「ポイント還元に充てられる予算は91億」
つじつまのあれこれ 47 「本人でもない印鑑」からカードに変わっただけ
生活のあれこれ 39. 見かけだけを取り繕ったものに生活が影響される
記録のあれこれ 174 「丹那隧道工事の風景」と丹那トンネル殉職碑
鵺(ぬえ)のような 27 「産めよ増やせよ」から「産児制限」そしてまた。
行間を読む 207 「骨太」の正体が30年経ってようやく見えてきた
生活のあれこれ 49 広い世界へ出て生活の失敗をつづった記録
行間を読む 209 三代にわたる時代の葛藤それが「国民統合の象徴」
つじつまのあれこれ 50 半世紀前の「イデオロギー」が見えてきた
シュールな光景 38 「積み木で家を建てる」か「積んだ積み木を崩す」か
生活のあれこれ 51 「普通に暮らしている人」がいきなり住めなくなる
ケアとは何か 37 「新しい認知症観」?ケアにイデオロギーを必要とするのは誰か。
行間を読む 214 「国立公園に高級リゾートホテル誘致」の裏側
水のあれこれ 370 「行政も頑張る。住民も頑張る。それでも守りきれない事態がある」
10年ひとむかし 95 中ぐらいの値段の物の質が落ちたような
生活のあれこれ 53 広告が勝手にお勧めされるデジタルな生活
仕事とは何か 20 「再就職までの間の生活支援をパッケージで」
水のあれこれ 381 水路に囲まれた撫川城から庭瀬城へ、そして蓮
行間を読む 218 混乱と混沌とした葛藤の時代に次の希望が生まれる
小金がまわる 41 「生かさず殺さず」よりは経済的に自立した人生が欲しい
つじつまのあれこれ 54 調剤薬局での保険証の提示でさえしたことがなかったのに
事実とは何か 113 「誰もが水難から生還するにはどうしたらよいか」
専門性とは 14 「橋から飛び降りると、なぜ命を落とすのか」
つじつまのあれこれ 55 いろいろと骨抜きにされているような
水のあれこれ 385 地下水は土地の従属物ではなく市民全体の財産
シュールな光景 44 やはり奴隷を手放したくない、かたくなな心
簡単なことを難しくしているのではないか 16 結局アナログな「資格情報のお知らせ」
小金がまわる 42 クレジットカードとポイントと個人情報で「兵糧攻め」
運動のあれこれ 48 政策協議といいながら対立的な理由が少しわかった
つじつまのあれこれ 56 紙かプラスチックか、はたまた「デジタル」か
記録のあれこれ 188 「話にならないあとづけの話」と「普遍性のある話」
つじつまのあれこれ 57 「ICカードやネットの予約サービスの利用が増えたから」
<2025年>
母乳のあれこれ 39 「早産児用調整乳が壊死性腸炎の原因になるという決定的なエビデンスはない」
10年ひとむかし 101 「植民地時代の搾取」という研究がなされる時代になった
記録のあれこれ 192 「植民地主義の宗主国」から「先進国」へ変わった頃の記録
記録のあれこれ 193 参道脇の昭和2年の記念碑と「平和への道標」
記録のあれこれ 196 記録にしたつもりが書いていなかった散歩の記録
鵺(ぬえ)のような 31 一方的な関係性の情報が一方的に伝達される
下水道についてのあれこれ 12 「下水は排水を抑えることでしか水流を抑える方法がない」
米のあれこれ 111 「コメ先物取引が本格的スタート」の結果では?
鵺(ぬえ)のような 32 「悲願」の失敗をなかったことにする雰囲気か
シュールな光景 47 「USAID解雇の職員ら 荷物まとめ建物を後に」
鵺(ぬえ)のような 34 「気持ち」と「正しさの主張」と、「考え方をすり合わせる意見」と
水のあれこれ 408 「水のはけぬ川」と「土佐市100年の大計」
米のあれこれ 118 「日本人は米を食べ続けてきた」ではなく「食べたいと思い続けてきた」
目から鱗 20 「電車もバスも無料」とか「使うと安くなる」とか
生活のあれこれ 61 真の自由や普遍性が生まれる国はどこだろう
目から鱗 21 「人間自身から分離し、逆に人間を支配するような疎遠な力」
米のあれこれ 120 先物取引を推奨した人たちはどこへ行ったのだろう
米のあれこれ 121 「日本の人に食べてもらいたいと思って作ってきた」
つじつまのあれこれ 59 2000年代の「米先物取引への意見」
シュールな光景 51 自虐的広告で「印象に残ることを狙った」
行間を読む 240 「世界初の農協」とGHQの農地改革で生まれた制度のその後
生活のあれこれ 62 「アリとキリギリス」、骨太はアリが嫌い
米のあれこれ 122 「コメを聖域とせず」とは何の意味だろうか
数字のあれこれ 84 食費の年間消費税が2万円のわけがない!
つじつまのあれこれ 60 「地形が悪いからねぇ。半島の先端部だもんね」
つじつまのあれこれ 61 政治家の日本語は本当に「七面倒」でわかりにくい
事実とは何か 119 「ザイム真理教」という揶揄を使わないで報道する
事実とは何か 120 できすぎた合意のタイミング、それが「新しい資本主義」党
つじつまのあれこれ 62 成金同士の融通が「現代の政治経済」
つじつまのあれこれ 63 その時代の疑問の正体が見えてくるのに30~40年
こんな地図があればいいな 16 進化しつつ誰もが手にできる地図へ
つじつまのあれこれ 64 20年前のアンケートに答えた人たちは何処へ
水の神様を訪ねる 110 中之島町の水天宮と「古今未曾有と称される豪雨」
生活のあれこれ 66 国債の利息と普通預金の利息が同じになった
記憶についてのあれこれ 184 「内需拡大」を耳にしてから30年
記憶についてのあれこれ 185 記憶になかった米先物取引関連のニュース
記録のあれこれ 224 「米の先物取引に係る国会議事録(抜粋)」
生活のあれこれ 67 生活や歴史の葛藤が感じられない「強い農業」
鵺(ぬえ)のような 36 「『菅案件』と言われたコメ先物取引本上場」
生活のあれこれ 69 置き配とオートロック、何の権限があって国交省が決めるのか
事実とは何か 122 家庭で海苔を買えなくなったのは温暖化のせい?
記録のあれこれ 228 「黒を白に、白を黒に」コップの中の狂気の嵐
専門性とは何か 15 「デジタル化」を統率する専門性とは何か