4月23日のフィリピンでの地震のニュースの映像は、虚を突かれるものでした。
一瞬、何が起きているのか、映像とアナウンサーの説明が一致するまでに時間が必要でした。
地震で揺れる高層ビルの屋上からプールの水がひっくり返る
まるでタライをひっくり返したような勢い。4月23日(火)の朝、フィリピンをマグニチュード6.3の地震が襲いました。各所で映像が報じられていますが、そのうち最も奇妙なのはマニラのBinondo地区にある超高層ビルから流れ出ているこの水の映像でしょう。地元の報道によると、水はペントハウスのプールからのものとのこと。
(ギズモード・ジャパン)
この地震で亡くなられた方は5名とのことですが、このプールではなさそうです。
もし、このプールで多くの人が遊んでいる時間帯だったらと考えると、足がすくみそうになります。
あの霧のようになって散っていくプールの水とともに人が落下していくことが起こりうるなんて、この屋上のプールを設計した人たちにとっては想定外だったことでしょう。
地震によってプールの水がどうなるかを考えたこともなかったと反省したのが、ネパール地震でのプールの動画でした。
プール内を水が大きく揺れる様子に、こんなことも起こるのかと驚きました。
今回は、屋上のプールから「水がひっくり返る」という、またまた想定外のことでしたが、もしこれが屋内プールだったとしても超高層ビルの最上階ではプールの水の揺れがさらに大きくなり、窓や壁に打ち付けられることになるのかもしれません。
眺望を楽しみながら泳ぐ。
そこには思わぬリスクがあるあたり、今後どのように生かされていくのでしょうか。
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