7月中旬、5時前に家を出て始発ののぞみに乗るために品川駅へ向かいました。
24度で蒸し暑い朝でした。
ターミナル駅へ向かう電車内は休日のためか一車両に2,3人でガラガラでしたが、途中ですれ違う反対の列車を見て違和感がありました。都心から郊外へ向かう列車が朝の通勤列車並みに混雑しています。
郊外で何かイベントがあるのかと思ったのですが、ターミナル駅に着くとどうやらイベントがえりの帰宅途中の人たちで溢れかえっていました。
夜遅くまでのイベントか、終夜のイベントでしょうか。
新型コロナ感染拡大が始まって以来、私には初めて見る光景でした。
品川へ向かう5時台のこの山手線はコロナ後でも通勤や旅行客でやや混んでいるのですが、いつもとは全く客層が違う雰囲気です。
早朝からタバコやお酒、汗、そして食べ物の匂いが体に染み付いているのでしょう、車内に充満していました。
マスクしないでしゃべっている人や爆睡している人が結構いました。終電のようなカオスです。
窓を開けられない車両なので、できるだけ人の少ない車両のドア付近へと移動しました。
朝からマスクがタバコくさくなるのは勘弁と思いながら品川駅で下車し、新幹線に乗る前に新しいマスクに交換しました。
なんと、新幹線のホームでもイベント帰りと思われる様相の人がベンチで眠りこけたり床に座りこんでいます。
幸にして新幹線はガラガラでした。
やれやれと思って座ると、前の座席にそのうちの一人が座りました。
服に染み付いたタバコの匂いが漂ってきます。そのうち盛大にくしゃみをし始めました。そっとガラス窓に映る姿を確認したら、車内に入ってもマスクをしていません。
しかも背もたれをぐいと下げているので、距離が近づいています。
あわててマスクを二重にしました。
車掌さんか来たら席を変更してもらおうと思っていたのですが、こんな時に限って車掌さんとお会いしないものです。
どうしようか、指定席だけど空いた席に移動して後で説明しようかと悩んでいるうちに、車掌さんが入っていました。
なんと前の人が座席を間違えていたようで少し離れた別の席へと移り、そこからはマスクを着用していました。
やれやれ。
車窓の風景どころでなく、小田原用水のあたりを見逃しました。
たぶん少し前からの社会の雰囲気に合わせて確信的に屋内でマスクを外し「コロナ前の生活を戻そう」としているのでしょうが、現在の日本はかかれば家族中に広がる状況だけれど、その全ての人を医療で対応しようとしているから重症者数や死亡者数を少なく抑え、できる限り後遺症などその後の人生を変えてしまうようなことにならないように、しかもそれを強制ではなく一人一人の判断によって感染予防をし社会を維持する方向であることが理解できないのかもしれませんね。
すでに2年半でそれぞれの国の感染状況も病気に対する考え方も異なるのに、海外の自由な雰囲気の映像に影響を強く受けてしまうのかもしれませんね。
未曾有の感染症拡大ですからほんと、正解もわからない手探りの状況ですが、「未曾有時に大丈夫と思い込む」その方が同調圧力のようで怖いなと感じます。
ということで、今回の遠出は線状降雨降水帯と大雨のリスクにくわえ、出だしから他の乗客からの感染リスクの不安を抱えながらの出発になりました。
「今までも職場で潜伏期の産婦さんやスタッフと関わったけれど、なんとか大丈夫だったし」「ワクチンの4回目もうったし」と、こちらも「気休めで大丈夫と思い込む」しかないですからね。
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