「57年ぶり・・・湧き水が200センチ越 楽寿園の小浜池 静岡・三島」というニュースがありました。
三島市の楽寿園にある小浜池で湧き水が例年にないペースで湧き出し、57年ぶりに200センチを超えています。
富士山の溶岩の地層を伝って雪解け水などが湧き出すといわれる小浜池。
「せせらぎの宿」三島のシンボルとして親しまれ、かつては1年中水をたたえていましたが、1960年代から夏以外は水が枯れるようになり、ここ数年は夏でも水位が100センチを超えることは殆どありませんでした。
それが今年は7月10日に満水とされる150センチを超え、19日には57年ぶりに200センチを越えました。
去年の台風19号や今年の長雨が影響しているとみられていて、22日現在209センチと1961年の最高記録215センチに迫る勢いです。
(2020年7月22日、テレビ静岡)
昨年、楽寿園を訪ねた時には、かいぼりの最中かと思うほど水が全くありませんでした。
昨年はたしか富士山の積雪も例年になく少なくて、地元の方に「雪が少ないと水不足が心配ですね」と尋ねたら、「大丈夫。200年分ぐらいは地層に溜め込んでいるから」との答え。本当にそうなのかわからないのですが、雨の量だけでもこれだけ池の水が変化するのですね。
池のそばの説明によれば平成23年に7年ぶりに満水になり、「7~8年に一度満水になる」と書かれていました。
昭和37年(1962年)に水位が0になって以来、水が無くなったり戻ってきたり、地元の方々は祈るような気持ちで見守ってこられたのでしょうか。
雨が多すぎるのは厄介なのですが、何十年という長さで見るとこういう一面もあるのですね。
違う意味での50年に一度かもしれません。
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