シュールな光景 19 テレビの中のあちらの世界

早朝や午後にテレビをつけていると、うわぁと叫びたくなるようなテレビショッピングの番組やCMが多くてびっくりですね。

「これを使うとこんなに元気に美しくなります(若返ります)」という宣伝です。

お肌と筋肉の曲がり角への不安をことさら強調し、自分は若いと思う主観年齢のずれにつけこんだ商品とでもいうのでしょうか。

 

私はそろそろこの世のあとの居場所を考え始めているというのに、「60代の〇〇さんが花嫁衣装を着ました」とか、「40代に見える70代」とか、ほんとシュール。

いつ頃からこんな世界がひろがったのが、誰がそれを求めているのか、本当に不思議な世界だなあと、出勤前だというのにブログの記事を考えてしまいます。

 

それをした場合としなかった場合の臨床試験を実施していないものに効果があると思わされてしまうのですから、現実の医療や医薬品は太刀打ちできないのも仕方ないですね。

 

 

*ニュースもシュール*

 

 

商品は多少妄想がかっていても買う人の自由なのですが、ニュースというのは事実を伝えるものだと思っていたのに、誰が何のためにそれをニュースにしたのだろうと思うものも増えました。

 

先日も早朝につけていたテレビで、宮城県で産後ケアのドゥーラを取り入れたというニュースを放送していました。

「ドゥーラ」が訪問先で食事を作っている映像がありましたが、見たところ野菜だけでした。

ああ、やはりおしゃれな、洗練されたように見えるあらなた資格として話題にするのであればそれは違うと危惧していた、産後ケアの定義もないまま、そして現実のニーズを把握してケアを標準化するという大事なプロセスもないままいろいろなものを取り込んだ民間資格だと認識していた団体によるものでした。

 

 

あ〜あ、やはり10年ひとむかしで、こういう話題は根強く残っていくのですね。

 

で、ニュースが次の話題になりました。

ヴィーガンは日本ではまだ新しく」という説明のあと、「肉などを使わない社食ランチ」を紹介していました。

いやあ、たしかに「ヴィーガン」という言葉は新しいけれど、三十数年前はベジタリアンと呼ばれていたし、歴史は繰り返しているだけの話。

自分の暗黒史が蘇ってきたので、赤面しそうなニュースでした。

 それにしても産後ケアの映像の「野菜だけの食事」からヴィーガンのニュースって、偶然でしょうか。

 

ニュースのあとは、「生姜は温性食品」という宣伝が延々と続きました。

「温性食品」、またアンテナに引っかかる言葉ができました。

 

 

何だかテレビの中はシュールですね。

 

 

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