食べるということ 72 水音を聴きながら深大寺蕎麦をいただく

この散歩は今まであきらめていた深大寺そばを今日こそは食べるという強い決意で家を出ました。

平日でも人が多い人気の場所で、参道にはたくさんのお蕎麦やさんがあってもどこも混んでいます。そして、夕方4時にはおみやげ屋さんも全て店じまいをしますから、なかなか入るタイミングがありませんでした。

 

6月初旬、3回目の緊急事態宣言の期間中で、午後2時ごろなら空いているだろうと賭けました。

 

青渭神社を出て、深大寺小学校の裏の弧を描くような道をまわると、確かにプールの横に「東京都水道局 深大寺元町水源」という施設がありました。

この坂道を下ると、深大寺通りにそってあちこちから水が流れ出て、水路になって流れています。

 

行き当たりばったりの散歩でしたが、ちょうど「腹が減った」時間に、目指すお店に到着しました。

五郎さんと違ったのは、あちこちを見て直感でお店を決めるのではなく、今回はあらかじめ検索してお店を決めておきました。

私の場合は、迷いだすと結局食べずじまいになってしまうことがあるので。

 

 

参道も人がまばらで、むしろ心配になるほどです。

予定していたお店には4人組の先客がいました。ワイワイと喋るようだったら嫌だなと躊躇して、ちょっとお店の様子を伺うように2往復ぐらいしました。でも喋っている様子もないので、入ることにしました。

 

ちょうど水路の近くの席に座ることができました。ずっと水の音が聴こえています。

ほとんど人の声もなく、水の音だけが響く世界です。

なんと贅沢な時間でしょうか。

 

お蕎麦がきました。求めていたのはとり天そばです。

美味しかった!

勢いでくずきりも頼みました。

静けさと水の音に食欲を刺激されました。

 

 

横を、下校する小学生が通り過ぎて、ちょっと賑やかになってきました。

こんなに水が豊かな場所を通学路にしているなんて、なんてうらやましいことでしょう。

ああ、でも私もそんな子ども時代だったのだと、秘密基地で遊んでいた頃を懐かしく思い出しました。

 

 

 

「食べるということ」まとめはこちら

孤独のグルメ」を観て書いた記事のまとめはこちら

新型コロナウイルス関連の記事のまとめはこちら