余目の美味しいお昼ご飯で元気になり、酒田へ向かいました。
最上川にかかる青い鉄橋が美しく、最上川も穏やかに流れていました。
久しぶりの酒田駅前は、おしゃれな図書館やホテル、観光案内所やバス待合所などの複合施設になっていました。
鳥海山に見守られながら新井田川沿いに山居倉庫までもういちど歩いてみようと思っていましたが、あまりの暑さと風の強さに気持ちが萎えて、バス待合所で涼むことにしました。またもや庄内米歴史資料館を逃してしまいました。
*車窓から最上川と赤川が作り出した水田地帯を眺める*
ここから途中でバスを乗り換えて、鶴岡駅まで車窓の散歩です。
バスの路線と本数が少ない水田地帯ですから、途中の乗り換えでもしバスを乗り過ごしたらどうやって鶴岡までたどりつけるのか想像がつかないのですが、一か八か乗ってみました。
最上川と京田川を渡り最上川左岸に入ると高台へとバスが上っていき、酒田市街のある右岸側とは雰囲気が違いました。
団地や平成ごろに開発されたような住宅地をぐるぐるとまわり、松林が海側に続いていました。自然堤防のようで、海の気配は分かりません。
西陽が入ってきましたが、GPSも微妙にズレるので前回と同じく方向感覚を失いました。
駅からは数人いた乗客もいつの間にか私一人です。
途中の交差点で、「新潟166キロ」「秋田104キロ」とありました。
高台の工業団地から少し下って水田地帯に入りました。
このあたりがかつての最上川と赤川が合流していた場所でしょうか。
一世紀ほど前の風景はどんな感じだったのでしょう。
GPSで追いながら車窓に集中し、水路を越えました。
これがかつての赤川のようです。
まっすぐな水路に沿って、周囲よりやや低い水田地帯が両側に続いているように見えました。
わずかに上ったところでバスを降りました。県道38号線から国道7号線に入り、少しだけ酒田の方に戻ったところにあるバス停で鶴岡駅行きのバスを待ちました。
16時26分、鶴岡行きのバスがきました。無事にたどりつけそうです。
私一人かと思ったら、若い女性たちが数人乗っています。どうやら水田地帯の真ん中にあるショッピングセンターが目的のようでした。
ここからは京田川と赤川の旧河道に広がる広大な水田地帯をまっすぐ進みました。日差しが黄色くなる中、稲穂が風に揺れて、どこまでもどこまでも美しい風景です。
しばらくすると橋へと上り、赤川の流れが見えました。森のような河川敷が続き、水と空の青さと美しい川です。
ここからは赤川と支流の大山川にはさまれた水田地帯をまっすぐ鶴岡駅へ向かって走りました。
羽越線の車窓から見えた庄内平野にはたくさんの川や無数の水路による水田地帯があることを実感し、17時10分バスが鶴岡駅に到着して車窓の散歩が終わりました。
夕方になって灼熱の暑さが和らいだので、もう一箇所、欲張ってたてていた計画を実行しようと歩き出しました。
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