散歩をする 489 ただひたすら利根川沿いの水路を歩く〜深谷から本庄へ〜

昨年の秋は熊出没のニュースが多く遠出をためらっていましたが、台風や秋雨前線の季節なのにほとんど雨が降らず秋晴れ続きでしたからなんだか出かけないのはもったいなくて、エイっと1泊2日の散歩を決行しました。

 

利根大堰から利根川への関心が広がり、これまでもその両岸のあちこちを歩きました。

これまた河口まで全ての地域を歩きたいという無謀な計画があります。

 

2019年に上越新幹線の車窓から見えた本庄から藤岡のあたりの麦秋に、いつかあのあたりを歩いてみたいと地図を眺めていくつか計画がありました。

その一つが備前渠で、深谷市を流れる唐沢川をたどっていた時にサイフォンで交差する水路を見つけました。用水路に違いないと辿っていくと、途中小山川(こやまがわ)と一体になってその先に「備前渠」と地図に名前が書かれていました。

さらに上流へと辿ると、利根川右岸に御陣場川が合流するあたりから取水されているようです。

 

備前」といえば岡山ではないですか。なぜここに備前という名前が残るのだろう、備前堤のようなものなのだろうかと興味が出たのですが、あの伊奈備前守忠次が由来だったようです。

 

いつかこの水路沿いを歩いてみたいと地図を眺めていたら、深谷市渋沢栄一記念館とその生地である「血洗島」はどんなところか見てみたいという計画もつながりました。

その渋沢栄一記念館から北へ数百メートルのところに、埼玉県と群馬県の県境があって「境島村」という群馬県側の飛び地があり、さらにその飛び地の中に埼玉県の地域があるという不思議な場所があります。

対岸には群馬県伊勢崎市の「境平塚」「境米岡」と、もしかすると利根川によって袂を分つような場所だったのでしょうか。

 

いつか深谷から本庄のあたりを歩いてみたいと思っていた場所がつながり、10月下旬に出かけてみました。

 

ということで、しばらくこの散歩の4ヶ月遅れの記録が続きます。

 

 

 

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