記録のあれこれ 31 「地図で確認 先人が伝える災害の教訓」

昨日の災害の記録の下書きを書いていた3月15日に、国土地理院のホームページに「地図で確認 先人が伝える災害の教訓」というニュースが出ました。

なんという奇跡のようなタイミングとちょっと鳥肌がたったのですが、まあ偶然なのですけれど。

 

  地図で確認 先人が伝える災害の教訓

 〜新たに地図記号「災害伝承碑」を制定し災害訓練の周知・普及に取り組みます〜

 

国土地理院では、2019年度から「自然災害伝承碑」※の情報を地方公共団体と連携して収集を開始します。集めた情報は、国土地理院のウエブ地図 「地理院地図」や2万五千分1地形図に掲載します。当院では本取り組みを通じて「災害への『備え』を支援してまいります。

※自然災害伝承碑:過去に起きた災害自然の規模や被害の情報を伝える石碑やモニュメント

 

その表示イメージを読むと、「表示」をクリックするとその災害碑の説明を読むことができるそうです。たとえば、こんな感じです。

明治40年(1907)7月15日、数日降り続いた豪雨により天地川総頭川で土石流が発生した。この未曾有の大災害により、小屋浦地区では43戸の家屋が潰れ、44名の命が奪われた。 

 

 

二十数年前までの平面の地図しかなかった時代から、こんなに立体的に情報が組み込まれた地図へと変化するなんて想像もできませんでした。

 

 

熊野誌のような各地の郷土資料館で購入した本を読んでいる時に難しいのが、どの地域の話なのか地図を合わせながら読んでも見つからないことが多いことです。

小さな集落だと地図には載っていなかったり、あるいは地名が変わってしまった場所もあることでしょう。

 

その点、地図に歴史が書き込まれれば、そのあたりの地形まで合わせてイメージすることができますね。

 

そして、今まで地道に災害の記録を集め続けてこられた方々の軌跡も記録された地図でもあることでしょう。

 

災害の記録方法が、劇的に変化する年になるのかもしれませんね。

 

 

 

「記録のあれこれ」まとめはこちら

地図に関する記事のまとめはこちら