存在する 18 完璧な地図はないけれど

インターネットの地図は、いろいろな可能性が広がるとともに、ある日忽然と存在していたものがなくなることがあることを実感しているこの数日です。

グーグルマップに不具合 ゼンリンとの契約変更か

2019/03/23  日本経済新聞

 

米グーグルの地図アプリ「グーグルマップ」上で、道路が消えるなどの不具合が発生している。これまで地図情報を提供していたゼンリンとの契約が生じたとの見方が強い。両社は具体的なコメントを避けているが、不具合の収束に時間がかかる可能性もある。

 

 

数日前、福田歴史民族資料館について書こうと地図を見ていたら、つい最近までは地図上のマークをクリックすると資料館についての情報が表れるようになっていたはずなのですが、マークがなくなり、資料館の名前も気持ち、小さく薄い字体に変わっているように見えました。

試しに、油壺験潮所をみてみたら、地図からその存在さえ消えていました。

 

どうしたのだろうと思っているうちに、冒頭のニュースを知ったのですが、私がいつもみているのはアップル社のマップです。

どうやらゼンリンとは関係がなさそうなのですが、この変化は単に偶然ということなのでしょうか。

 

地図をながめることが好きで、例えば地図上で見つけた1本の用水路から知識が広がるように、最近の私は地図からいろいろなことを知るきっかけになっています。

油壺験潮所も偶然、地図で見つけて、そこからまた測量の世界を少し学ぶことができました。

 

私がとても便利だと思っていたアップル社のマップについてWikipediaを読むと、2012年ごろにはたくさん批判されていたようですから、やはり完璧な地図はないということですね。

アップル社のマップもかなり詳細で助かるのですが、実際に歩いてみると歩く人の視線ではないこともしばしばあります。

 

ただ、そういうことはこれから技術的なもので改善できる可能性があるのですが、「そこに存在しているものを存在していないことにする」となると、地図にはやはり「あるところにはある」という世界があるのかなと思いました。

 

 

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