散歩をする 250 石巻と旧北上川を歩く

ひたちが仙台に到着しました。

仙台で50分ほど石巻行きの電車の待ち時間があったのですが、駅の外を歩く余裕はなさそうで、これでなんと仙台を素通りすること4回目になりました。仙台市内もいつかゆっくり歩いてみたいのですけれど。

ただし、駅構内はだいぶ覚えていて、すぐに美味しかったかき揚げそばのお店に向かいました。

 

すっかり仙台の人のような顔をして石巻行きのホームに向かったところ、何だか違う気がしてスマホで確認したら、あやうく仙石線と東北ラインを間違えるところでした。

どちらも石巻に行くのですが、予定していたのは「仙石線東北ライン快速石巻行き」で、間違えると30分ぐらい時間のロスが出るようです。

ふう〜あぶない、あぶない。

 

発車するとじきに水田地帯が見え始めます。まだ稲刈り前でした。

沿線には萩の花が見えて、秋ですね。

 

美しい松島の海岸沿いを過ぎ、鳴海川を越えると右手に松島基地がずっと続きます。

ブルーインパルスを思い浮かべるとともに、東日本大震災の時に、基地も大きな被害を受けながら救援活動を行ったことが報道されていました。

休日だったので、人影もなく静かでした。

遠くに、石巻港の工場が見え始めました。

 

もうひとつ、松島基地の海岸線に水路があります。北上運河で、昨年、北上川をみて歩いた時に地図で見つけました。海岸沿いを歩いてみたいと思ったのですが、航空写真で見ても歩くのは無理そうです。

そこで、今回は旧北上川の石井閘門を見てみようと計画しました。

 

 

石巻市内の旧北上川を歩く*

 

石巻駅に到着しました。

休日でもそれほど車内は混んでいなかったのですが、駅周辺はけっこう観光客らしい人が歩いています。比較的若い世代が多い印象でした。

駅の外に出て、理由がわかりました。石ノ森萬画館が目的のようでした。

私も同じ方向に歩き始めたのですが、その石ノ森萬画館がある旧北上川の中洲に行き、そしてそのまま旧北上川沿いを歩くのが目的です。

 

堤防のかさ上げ工事がまだ行われていましたが、観光用に整備した川沿いのテラスにも人がけっこう集まり、石ノ森萬画館に向かう車で、新しくできた橋は混んでいました。

 

中洲と対岸を繋いでいた古い橋は通行止なのですが、なぜかiPhoneのマップにはまだ新しい橋が描かれていないために迂回することになり、10分ほどの時間のロスになりました。

となると、旧北上川沿いに石井閘門まで歩くのに時間が足りなくなるかもしれません。

賑わっている中洲から対岸へと向かい、旧北上川沿いに先を急ぎました。

 

街路樹や森は少し紅葉が始まっていて、青い空とゆったりと流れる旧北上川がとても美しい風景でした。

昨年歩いた柳津から石巻まですべての旧北上川沿いを歩いて見たい、でも、徒歩と公共交通機関だけが手段だと叶わぬ夢のようです。

 

不動という場所で、もう一度大きな橋を渡って石巻市内を歩きました。

しばらくすると、地図では遊歩道のように描かれた道があり、暗渠だと想像していたら全く違うものでした。

おそらく元は下水に利用されていた水路の部分をかさ上げして、両側の住宅地より一段高い場所に新しい道路が造られています。

もしかすると、堤防の役割があるのかもしれません。

その上を歩きながら、「水押」という場所を目指して歩きました。

帰宅してから、偶然、過去記事を読んでいたときに、水村とか水寄とかのコメントで、suzanさんが石巻のこの地名を教えてくださっていたことに気づきました。水害との関連がある地名だったようです。

 

ここを目指した理由は、旧北上川の川岸に「北上川・運河交流会館」を見つけたからでした。

残念ながら閉館していましたが、そこから眺める旧北上川はまた惹きつけられる眺めでした。

ここから石井閘門まで数分ぐらいなのですが、途中の予定外の迂回で石井閘門まで行ったら列車に間に合わなくなりそうだったので、早足で石巻駅へと戻りました。

 

ああ、もっと石巻旧北上川沿いを歩いてみたいと後ろ髪を引かれながら、小牛田行きの列車に乗り、夕日に輝く水田地帯を眺めながら古川駅へと向かいました。

18時8分、古川駅からはやぶさに乗り、19時30分には大宮に到着しました。

 

石巻市内を早足で1時間半ほど歩いたのですが、古川から大宮間の乗車時間と同じという旅にかかる時間のアンバランスさに、ちょっとクラクラとしたのでした。

 

しかも、明日もまだ好きなだけ乗って、8,800円の週末パスですから、ありがたいことです。

 

 

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