水のあれこれ 160 羽村取水堰から村山貯水池への導水管

昨年夏に村山貯水池を訪ねたあと、涼しくなったら羽村取水堰からどのようにここまで導水しているのか、ぜひ歩いてみたいと地図をながめていました。

 

30年ほど前に玉川上水に関心が出て、2017年ごろから再び玉川上水を歩いています。

JR青梅線羽村駅を降りてじきに多摩川へ向かって下り坂になり、羽村堰があり、そこから玉川上水への取水場があります。

玉川上水はこのあと、福生市の清岩院のあたりで武蔵野台地の上へと流れをのせて、江戸まで水が運ばれるように造られています。

玉川上水のさまざまな場所を歩くたびに、江戸時代の土木技術に圧倒されています。

 

その玉川上水の取水場から、大正から昭和初期にかけて狭山丘陵方面へ導水管をつくり、村山貯水池や山口貯水池が造られました。

村山貯水池の「施設」に、簡単に一行で書かれています。

完成当初は多摩川の水を羽村取水堰で取り入れ、導水管にて村山貯水池に導いて貯水し、

 

2017年ごろからこの導水管の場所も気になっていたのですが、具体的にどこを通っているのかよくわからないままでした。

 

ある日、ひょんなことから見つけました。

iPhoneのマップを見ていたら、羽村取水堰の近くから遊歩道のように緑で描かれた道がまっすぐ北東に伸びて、武蔵村山の方へと続いています。その先に、村山貯水池があります。

 

なぜこんなにはっきりした「水道道路」のような直線を今まで見逃していたのだろうと、パソコンのマップを見なおしてみましたが、こちらにはやはり描かれていません。

よくよく見ると、かろうじて住宅地の間に斜めに残っている空間が、これと一致するようです。

iPhoneMacのマップは同じ様式で連動しているのかと思っていたのですが、違うこともあるのですね。

 

これが導水管のはず。

いてもたってもられなくなり、次の休みの日に出かけてみました。

 

 

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