馬淵大堰から本八戸駅に戻って、八戸線に乗る前にトイレに行きました。
改札内にトイレはなく、外に公共トイレとして設置してあるようです。駅構内のトイレはきれいでも外のトイレは雑に使われていることがあるので、おそるおそる入るととてもきれいでした。早朝の寒い中、どなたかが清掃してくださっているようです。
石鹸水が備えられ、ありがたいことに温かい水でした。10度ぐらいの気温でも、外を歩くと手が冷たくなりますからね。
玉川上水の一部区間が下水の再生水を利用しているということから、水への関心も下水やトイレへと広がりました。
それで6年半ほど前に「トイレについてのあれこれ」を書き始めたのですが、その間だけでもいろいろと変化を感じることがあります。
公共トイレ内の注意書きもそうですね。
以前は「きれいに使いましょう」とか「落書きはしないように」ぐらいでした。「以前」というのは1980年代ごろですね。
最近はすっかり落書きを見なくなったので、「落書きはしないように」という注意書きもほとんど見なくなりました。
きっと、SNSに書き込んでいるから壁にわざわざ自分の存在を書きつけなくても済むようになったのかもしれないと思っているのですが、どうでしょうか。
駅だけでなく公園なども清掃が行き届いて、しかもトイレットペーパーや便座クリーナーなどが設置されていたりつくせりになってきたからか、きれいなトイレだと汚さないで使うのかもしれません。「きれいに使いましょう」も見かける頻度が少なくなった印象です。
「きれいに使ってくださってありがとうございます」へ変化したのかもしれませんね。
*増える注意書き*
では注意書きがなくなったかというと、この数年だけでも想定外の注意書きが増えてきました。
「トイレットペーパーを持ち出すな」
「家庭ゴミを捨てるな」
「忘れ物に気をつけろ」
「荷物はここにかけろ」
「荷物の重さは何キロまで」
そして「個室内に長くとどまるな」は、個室内でスマホをしたり化粧をするなということでしょうか。
実際には、もっと穏やかな表現ですが。
そしてトイレがハイテクになってさまざまな種類のボタンや装置が増えたので、その取り扱い説明や「ボタンの押し間違え注意」というのも見かけました。
そして日本語だけでなく、2~3ヶ国語と点字での説明もあります。
注意書きが増えてもまた意表をつくような行動をするヒトが出現するので、ヒトのトイレでの行動は摩訶不思議だなと思いながら、各地のトイレに何が書いてあるか興味深く読んでいます。
その時には個室内にタバコの匂いがたちこめていて、髪の毛や服、そしてマスクに匂いが少しでもつかないように慌ててすませたのでした。
目の前には「タバコの煙に警報が作動します」のようなことが書かれていたような気がしたのですが。
時々、全くと言って注意書きがないトイレもあるのですが、静寂を感じます。
文化的な静寂とでもいうのでしょうか。
あと一世紀ぐらいしたらそんな時代もくるでしょうか。
「トイレについてのあれこれ」まとめはこちら。
ごみについてのまとめはこちら。