数字のあれこれ 76 安全のための15秒

昨年11月下旬、駿河の国を訪ねるために、新幹線に乗りました。

6時40分発のこだまです。

 

ワクチンの効果もあって都内の感染者数が連日数人から20人未満という驚異的な減少の時期が続いているので、出かける人も以前に比べてぐんと増えたようです。

いままでの閑散とした新幹線ホームや車内とは違い、休日もあって家族づれの方々がたくさんいました。

そのため、新幹線が入ってくるたびに「安全柵から離れてください」「安全柵に寄りかからないでください」「子どもを柵から離してあげてください」と駅員さんが連呼していて大変そうです。

 

安全確認をしている時に、予期せぬ人の行動まで注意しなければならない作業が増えるのは集中力を削がれるので危険で大変だなと、駅員さんになったような気分でドキドキしながら出発を待ちました。

 

ドアが閉まり、静かにスーッといつも通り動き出してやれやれこれで車窓の風景に集中と思ったら、突然停車しました。

安全確認とのことで、6分遅れで出発しました。

まあ、今日は行き当たりばったりの散歩で急がないのでいいのですが、特急の乗り継ぎがある人は焦ることでしょうね。

 

 

通勤途中で見かける新幹線は本当に1分と誤差がないので驚くのですが、たまに定刻通りの新幹線が来ないことがあります。

あとで人身事故だったり、途中の天候が原因だったりがニュースになっていて、それでもごくごく稀です。

 

しばらくして観た番組で、新幹線は「15秒」以上を報告する必要がある遅れとみなすような話をしていました。

1分どころか、15秒以内にきっちりと合わせてくるのはほんとすごいですね。

 

そして定刻通りの新幹線を見ることができるのは、定刻通りの在来線もまたあのつくばエクスプレスの20分早発のように、秒単位で正確な運行をしているからですね。

 

正確に運行するために点検から整備そしてホーム上の安全確認、全てが滞りなく行われるからの15秒以内であり、それが結果として乗客の安全につながっていると漠然とですがイメージできるようになってきましたが、安全確認、どんなポイントがあり、それはどんな経験の積み重ねがあるのでしょうか。

 

知らない世界だと、6分遅れの車内で考えていました。

 

 

 

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