この「思い込みと妄想」はどちらかというと否定的な意味合いで書いた記事が多いのですが、ここ数年であちこちの寺社を訪ねるようになり、例えば深沙大王「御由緒」のように昔の人が人生に起こることを観察して、何か法則性のようなものを「妄想」のように残していたのかもしれないと思うことが増えました。
驚異的に変化する時代を何度も越えて、そのあとに生まれた世代にとっては空気のように当たり前の知識でも、当時の人がそのことに気づくまでには遠回りをし、大きな犠牲を払っていたのだろうと。
さて、今日のタイトルは、私も信じた妄想です。
*ドクターイエローを見た!*
6月20日の夕方、初めて見ました。
ドクターイエローです。
周囲にいた人の中で気づいたのは、もう一人の40代ぐらいの男性で、その人も息を飲むように身を乗り出してドクターイエローが過ぎるのを見ていました。
遠出をするようになったここ数年で、少しずつ新幹線の知識が増えて、以前雑誌で見た記憶があるこのドクターイエローの存在も大きくなりました。
運行は10日に1回程度であり、走行時間も非公開であるため、鉄道ファンを中心に「見ると幸せになれる」など、縁起物のような扱いをされる。 (Wikipedia)
そこまでではなかったのですが、見ることができたら「奇跡」のように感じるかもしれないと楽しみにしていました。
さて、4月12日に東京都にまん延防止措置が適用されたために中止したままにになっていた2泊3日の遠出ですが、その後じきに3回目の緊急事態宣言となってしまいました。
6月中旬ごろに一旦感染者数が300人台に下がったもののまた増え始めたために、6月20日で終了になるか延長になるか先行きが見えませんでした。
同じ頃、電車内に酔っ払った人が増え、街中でもマスクなしで食事中に大きな声で会話している人の姿も増えてきた感覚がありました。
もし、緊急事態宣言が延長されても行くのなら今と決めて、出発の3日前にホテルの予約も乗車券購入もサクサクと終わりました。
翌日に出発というタイミングでドクターイエローを見たのですから、奇跡的ですよね。偶然に鳥肌がたちました。
*まさかの山手線運休*
ところがこのドクターイエローを見た直後に、まさかの山手線が送電トラブルで運休になりました。
もし翌朝までに復旧しなければ、品川駅までどう行くか、最悪のことを考えながら迂回方法を探していたところ、夜10時近くに運転再開のニュースがありホッとしました。
送電トラブルが起きた頃に帰宅途中だったのですが、あと30分早く山手線に乗っていたら、私も電車内にとどまることになりましたが、たまたま遅くなり山手線に乗っていなかったのでした。
きっと、これもまたドクターイエローのおかげと思おう、山手線の復旧も大丈夫と暗示をかけながらニュースを追っていました。
翌朝、何事もなかったように山手線は運行され、静かな品川駅から無事に始発の新幹線に乗って出かけることができました。
いえ、もちろん、事故がなくて当たり前という社会の中で復旧作業にあたり、安全を支え、安全を追求するために働いている方々のおかげですね。
でも、ちょっと奇跡のドクターイエローのような気がして来ました。
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