散歩をする 367 線状降水帯に逆らってただひたすら川と海と干拓地を見に〜周防灘・有明海〜

4月下旬に山口の開作を見てまわり、その最終日に小倉市西水と東水という、関門海峡と周防灘への分水嶺ではないかと思う場所を訪ねました。

帰宅してから地図をながめ、いつか周防灘の九州側を歩いてみたいといくつか計画ができました。

 

九州の6月7月というと例年、梅雨時の大雨のニュースが入ってきますから、まあ来年以降にぐらいのつもりでした。

ところがなんと今年は、6月27日に九州南部、東海・関東甲信で梅雨明けとなり、翌28日には九州北部も梅雨明けしました。九州の梅雨明けした後の7月の天候はまったくイメージできなかったのですが、もしかしたらそれほど雨に降られることもないかもしれないと期待しました。

 

もう一つ背中を押したのが、新型コロナの感染状況です。

都内では2月2日に初めて21562人という感染者数になり、緩やかに感染者数が減りながらようやく6月に1500人台になったまま横ばいの状況が続いていました。

第6波の特徴は、子どもを中心に家族全員が罹患する、妊産婦さんやその家族も罹患するという新たな状況でした。

小児の予防接種がなかなか進まないので仕方がないことですが、7月に入りこのまま第7波が来るかもしれないと思う増加数になってきました。

 

行くなら今。

4連休を利用して、ずっと行きたかった場所を訪ねることにしました。

全国でまだ行ったことがないのは大分県熊本県、宮崎県、鹿児島県の4県になりましたが、4日では九州一周はあまりに駆け足すぎますね。

 

周防灘に沿って干拓地を見てみよう。

初めての大分に宿泊し、翌日は九州横断特急阿蘇山の付近を通過して熊本へ行き、そこから三角半島をまわり八代へいこう。ちょうど2年前に八代市の干拓地を見て、球磨川沿いに肥薩線で鹿児島か宮崎のどちらかへ行こうと計画していた時の、まさかの水害でした。

残念ながらまだ肥薩線の復旧のめどはたっていない状況です。

 

八代で一泊し干拓地と球磨川の流れを見て、そこから熊本まで有明海沿岸の干拓地を見てまわり、いつか見て見たいと思っていた水前寺公園周辺の水色の複雑な流れを見てみたい。「神水」「水源」といった地名に、私にとって熊本は「火の国」というより「水の国」のイメージでした。

そして一昨年5年ぶりに田植え再開というニュース、昨年は「熊本城の天守閣復旧工事完了」のニュースがありました。

 

いろいろと記憶とブログ内の記録をたどっていたら、あっという間に4日間の計画が出来ました。

 

ホテルも予約しチケットも購入し、毎日楽しみに九州の天気を確認していましたが、朝見た時には「晴れか曇り」だったはずなのに夕方見ると「雨」になっていて、この時期の天候は梅雨明けとはいえ予測が難しいようです。

 

天気予報に一喜一憂しながら、その日が来ました。

1日目の大分までは快晴でしたがその夜から大雨になり、1日目に車窓からみた中津市宇佐市に大雨特別警戒が出されました。2日目は大分を出発する頃はパラパラ程度の雨でしたが、山へと入るにつれて大雨になり、線状降水帯が発生する可能性も伝えられていました。

激しく打ちつけるような雨で車窓からはほとんど何も見えず、幻の阿蘇山を想像しながら熊本に到着しました。

そこから三角半島はなんとか薄曇りで時々雨でしたが、八代に着く頃にはまた大雨の2日目でした。

3日目は八代の干拓地から球磨川まではまたお天気がもったのも束の間、水前寺公園に到着した頃から雨が降り始め、人生で経験したことがないほどの土砂降りの中歩きました。

最終日はなんとかまたお天気に恵まれて、車窓から大牟田から柳川の干拓地を眺め、一度訪ねて見たいと思っていた久留米で途中下車し、そこから鹿児島本線で小倉へ出て帰路につきました。

 

 

途中、これから行く場所で線状降水帯が発生したことを知った時には中止して引き返そうかと悩みましたが、JRが運休にならないのでなんとか大丈夫だろうと判断して決行しました。

「お天気だったら風景ももっと美しかったかも」と思う気持ちの反面、九州の雨を体験できました。

 

 

ということで7月中旬、線状降水帯に逆行しながら大分から熊本、そして福岡の川や海と干拓地を見て歩いた記録がしばらく続きます。

そのあとに8月にツルボを探しに西へ向かった記録になるのですが、3ヶ月遅れぐらいになるでしょうか。

 

 

 

 

 

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