今回の散歩もいよいよ終盤が近づきました。
2019年に久しぶりに柿田川湧水群を訪ねた後から、あの豊富な湧水がどうやって流れていくのか、ぜひ柿田川の両岸を歩いてみたいという思いがありました。
境川沿いに狩野川の合流部まで歩いたので、あとは狩野川沿いに少し歩けば柿田川との合流部です。少しといっても3~4kmはあるでしょうか。
そして柿田川は1.2kmと短いそうですから、なんとか頑張れそうです。そこには疲れが吹き飛ぶような美しい湧水がありますしね。
*狩野川堤防沿いに柿田川合流部、柿田川沿いへ*
狩野川の堤防の上を歩くのはあきらめて、堤防をながめながら水田地帯を歩き始めました。ツバメが低く飛んでいます。今は晴れていますが、予報では午後からお天気が下り坂のようです。
堤防が再び近づいた場所で、堤防の改修工事が行われていました。どのみち堤防の上は歩けなかったようです。
夏のような日差しの中で、こうして工事に携わっている方々も大変ですね。治水のためにはどんな技術や経験が必要なのだろうと知らないことばかりです。
県道144号線との交差点を渡ると、そこに目指している神社があります。
対岸には本城山公園のある小高い場所があり、そこで南西へと流れていた狩野川がぐいと北東へと流れを変える場所に、小河泉水神社があります。
そしてさらに400mほど下流でまた大きくつの字に曲がって狩野川は南西へと流れが変わり、その曲がったところへ柿田川が合流しています。
おそらくいくたびも濁流が押し寄せた場所でしょう。
静かな住宅地を歩くとじきに鎮守の森が見え、その向こうにようやく狩野川の流れを見ることができました。
いかにも水の神様という場所にありますが、御由緒はわかりませんでした。
ここから上流へは両岸に木が生い茂っているので、柿田川の合流部も見えませんでした。
地図でも柿田川のそばには道がないので高台の間を流れるのだろうと想像していた通り、柿田川両岸は深い森で覆われ、崖が続いているようです。
これもまた火山性扇状地なのでしょうか。
狩野川との合流部に最も近い橋の南側に立つと対岸の住宅が見え、あの湧水群の水が狩野川へと流れていることを見ることができました。
ここからは柿田川に近いところを歩くために、住宅地をジグザグに歩きました。時々川の水の音が近づくのですが、やはり木が茂る崖が続いていて川面は見えません。
人を寄せ付けないような川だったことが意外でした。
半日で境川から柿田川沿いに歩いたので、もう足が疲れ切っています。
最後の力を振り絞るように、柿田川湧水群の近くへと降りました。
成人してからは両親とは少し距離があったのに、また近づいていった、そんな思慕の記憶とともにいつも美しい水に癒される場所です。
今度はぜひ柿田川右岸と、狩野川の右岸も歩くことにしましょう。
午後からはお天気が崩れるので、14時台のこだまに乗って帰りました。
三島駅から5つの短いトンネルのあと、新丹那トンネルに入ることがわかりました。
そして東海道本線の丹那トンネルは、函南駅の出口で下っていくのに対して、新丹那トンネルは三島側から入ると前のめりになって下っているのを感じました。
鉄道のトンネルというのはまっすぐではないのですね。
この辺りが水田地帯だろうと感じながら、あっという間に新丹那トンネルを出ました。
しまった、新幹線は何分で通過するのか計測するつもりだったのにすっかり忘れていました。
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