スマホの便利さは、それがなかった時代が信じられないほどの進化をしていて、もはや体の一部になりつつあります。
その反面、自分の意思ではどうしようもない不具合に時々悩まされます。
時々、突然アプリの並べ方が変わっているのもほんと困ります。自分で使う優先度を考えた順番にしているのに、あったはずの場所にないのはものすごく不便。時には勝手にアプリが消去されたりしますしね。
ポイ活とか、キャッシュレス決済のアプリをたくさん入れている人はこうした不具合が店頭で起きたら困ることでしょう。
地図から忽然と川の名前が消えるのも、不具合なのかなんなのか、そしてそれを問い合わせる手段がないのも困りものです。
また勝手に好みをすすめられたり、勝手に編集されるのも困りますね。
*どこかに記録が残り続けるのがデジタル社会の怖さ*
先日は、削除したはずの1年前の散歩のメモがいきなり復活していました。
これはiCloudの仕業でしょうか。
メモはiCloudで管理しているけれど、写真はしていないので、iPhoneから消去した写真は宇宙の果てに消えるものだと思っていました。
ところが、バックアップをとっているMacに先日超大量の過去の写真が復活していました。
それとともにiPhoneにも写真が復活して、しかもMacから同期されたものは簡単には消去できないトラップのようです。
写真自体は散歩の懐かしい写真ばかりで人の目に触れたら困るようなものもないのですが、この消去のための膨大な時間をいつ確保しようかと、目下悩み中。
そういえば、あの新型コロナの対応で使われた体表温度計の中古品から画像が出回っているらしいニュースがありましたが、どうなったのでしょう。「ピッ」と顔を近づけてちょっと間の抜けたあの写真が何に使われるのだか恐ろしいことですね。
一度デジタル化されたものは消えない、デジタル社会の足を引っ張るといわれようとやはり慎重になりますね。
*自分の存在を証明するものなのにこちらに主体性がない*
1ヶ月ほど前、地方議員さんが公開していた個人情報からマイナンバーカードが偽造されてスマホが乗っ取られたという、普通の生活をしている人には何が何だかわけがわからない事件がありました。
偽造されたマイナンバーカードと本人確認の手順が甘いことも問題だったようですが、その解決として「マイナンバーカードのリーダーアプリを広げる」ようなことを耳にして驚きました。
役所や医療機関、警察だけでなく、こうした店頭でもマイナンバーカードが本物かどうか確認できるようなリーダーやアプリが使われるようになるのかと慄然としました。
マイナンバーカードというのはそれだけでは自分を証明することにならず、カードリーダーが必要になるのですが、役所なら住所や税金関連の情報、警察なら運転免許や犯罪歴、医療関係なら保険証や受診記録など、それぞれの業務に必要な情報だけを選択的に確認するシステムなのでしょうか。
そもそもこちら側には「そのリーダー」はどの情報を確認できるのか、なんてわからないのも怖いですね。
それを相手に見せてしまうのですから、丸腰にされるという感じでしょうか。
あれは自分の存在を証明するはずのものなのに、第三者が常に介入しなければ証明する手立てがない、こちらの情報をすべて把握されてしまうかもしれないのに自分ではどうしようもない、主体性のないただのカードですからね。
*スマホにマイナンバーカード、実印を持ち歩いて情報を宇宙に流すようなもの*
マイナンバーカードというのは認印と銀行印と実印と使い分けていたものを実印一つにしてしまうような本人確認方法ですから、それをスマホに入れて便利だと思っているうちに、電子化された「実印」が誰かの手に渡ってしまうだけでなく、こちらからは消去する方法さえない。
いつまでも不安がるのはイデオロギーと言われようとも不安ですよね。
スマホに実印を入れて持ち歩くだけでなく、一度そのデーターをデジタル機器にかざしたら最後、どこに何が残り、誰にどのように使われているかわからないかのような生活はしたくないですからね。
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