助産師の世界

助産師と自然療法そして「お手当て」5 <子どもたちと「好転反応」>

以前、小児科との混合病棟に勤務していたときもありました。 重症のケースはもっと大きな病院へ依頼していましたが、気管支喘息、肺炎あるいは川崎病などに対応していました。 子どもたちというのは入院時には発熱でぐったりしていても、点滴を開始して半日…

助産師と自然療法そして「お手当て」4 <子どもたちの「症状」とマクロビ>

夜になると「泣き止まない」とか「いつもと違うような気がする」と、お母さんたちが不安になって病棟に相談の電話が入ることがあります。 初めてのお母さんたちでもこうして電話をされる時にはだいたいは自分の中で答えが出ているけれども、「それで大丈夫」…

助産師と自然療法そして「お手当て」3 <14才までの子どもへのマクロビ>

私自身が民間療法をよく使う家庭で育ったことはこちらの記事 で書きました。 1960〜70年代ですから、国民皆保険制度になって医療が身近になり始めた過渡期の時代だったといえるのかもしれません。 ですから、親にとっても「これくらいは病院に行くほどではな…

助産師と自然療法そして「お手当て」2 <身近な素材でできる?>  2013年1月10日訂正あり

自然療法というと、「西洋医学的な薬を使わない」とか「体の持つ病気とたたかう力を引き出す」といったイメージとともに、「身近な素材を利用してできる」という点も人をひきつける面があるのではないかと思います。 たしかに受診するほどでないあるいは薬を…

助産師と自然療法そして「お手当て」 1

無痛分娩についての話はまだ続きますが、少しゆっくり考えようと思うので一旦小休止をしようと思います。 このあたりから助産関係の雑誌を紹介しながら、「冷え」について3回連続で記事を書きました。 日常の中で「体を冷やすと風邪をひくよ」とかたしかに…

こんな専門雑誌が欲しいな!

新年を迎えましたが、平常運転のブログです。 今年もよろしくお願いいたします。 年末は「今日はちょっと黒」のタグで終わってしまったので、せめて年の初めは希望の持てるような話題でいこうと思います。 助産師向けの「専門」雑誌はなんだかなぁという感想…

「ペリネイタルケア 1月号」、おまえもか・・・。

助産師向けの雑誌には2誌あることを「これはないと思う『助産雑誌9月号』」で書きました。 医学書院の「助産雑誌」はどちらかというと民間療法や開業助産師の「技」のような文化的スタンス、それに対してメディカ出版の「ペリネイタルケア」は周産期医学に基…

オカルトな世界が広がる助産雑誌

年末になって「今日はちょっと黒」のタグを使うことになるなんてトホホな気分ですが、こんな内容を載せる雑誌は一旦出版を停止して編集方針を見直したほうがよいのではないかと思うくらい、「助産雑誌 11月号」は驚きでした。 「『冷え』を科学する?助産雑…

「冷え」を科学する? 「助産雑誌11月号」

無痛分娩については一旦おいて、またまた「助産雑誌」を読んで驚いたのでご紹介します。 医学書院から出版されている助産師向けの雑誌「助産雑誌」については、「これはないと思う『助産雑誌9月号』」から連続4回の記事を書きました。 代替療法に対する無批…

kikulog復活! つづき

私がブログを始めようと思った理由として、あちらこちらのブログに書き込ませていただいたコメントを、もう少し掘り下げて表現したいと思ったこともそのひとつです。 kikulogのコメント欄でのやりとりは、本当に目の前が広がったといえるような機会になりま…

kikulog復活!

何ヶ月ぶりかで、kikulogが復活して読めるようになりました。 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?display=box コメント欄が膨大な量なので、パソコンで読むことがお勧めです。 琴子ちゃんのお母さんのブログ「助産院は安全?」で、…

これはないと思う 「助産雑誌 9月号」その4

「助産雑誌 9月号」の巻頭インタビュー「いのちをつなぐひとたち」は、河合蘭氏(出産医療ジャーナリスト)でした。 最初のページには、次のようなキャプチャーがあります。 これからは、ハイリスク出産にも助産師のケアが必要な時代 そしてインタビューは以…

これはないと思う 「助産雑誌 9月号」その3

私が助産師になってからの二十数年は、ちょうど「自然なお産」や「いいお産」の呼び声が高まっていく時期に重なっていました。 その動きは、病院の安全性に加えて快適性をという方向ではなく、医療介入をしないことが良いかのようなイメージの方向にむかって…

これはないと思う 「助産雑誌 9月号」 その2

「助産雑誌 9月号」は、「事例検討から学び、活かす」という特集でした。 「助産雑誌」医学書院 http://www.igaku-shoin.co.jp/jurnalPortal.do?jpurnalPortalId=665 お産の経過はどれひとつとして同じものはないことは当然です。 「こんな進みかたがあるの…

これはないと思う  「助産雑誌 9月号」

2012年5月10日の「助産師の世界1 <助産師に感じる違和感>」http://d.hatena.ne.jp/fish-b/20120510からだいぶ間が空きました。 タイトルではなく、「助産師の世界」をカテゴリーにして続編にすることにしました。 助産師向けの雑誌には、医学書院から出…