録画している「タモリ倶楽部」を観ていると、ゼンリンの「地図情報で未来を想像する」というコマーシャルがあります。
散歩をするようになってからは、歩く人のための地図があるといいなと思うことが多かったので、10年後、20年後と今想像もつかない地図機能ができるのだろうなと楽しみにしています。
「歩く人のための地図」と言ってもその需要はいろいろとあると思いますが、今の私は自転車も走らない歩行者専用の歩道だけがわかるものが欲しいです。
あるいは自転車専用レーンがあって、歩行者レーンと別れているかどうかという地図です。
クリックすると、その情報が基本の地図画面の上にパッと出てくる機能を妄想しています。
*ゼンリンの住宅地図*
まだインターネットの地図がなかった時代にも、書店の地図コーナーではゼンリンの詳細な地図がありました。
その中でも、当時はまだ詳細すぎて私にはあまり必要がなかったのが、住宅地図でした。
一軒一軒の家の大体の形と名字が書き込まれているものです。
2000年代に入って、区の新生児訪問をするようになった時に初めて購入しました。
この頃には自宅のパソコンで地図を見ることができるようになったので、住所から行き方を確認して出発したのですが、実際にはわからなくてぐるぐると探し回ることもありました。
事前の電話で「わかりにくい場所なので」と目印などをお母さんたちがていねいに教えてくださるのですが、それでも道に迷って、最後の手段で携帯電話で確認することもありました。
GPS機能が一般化される少し前のことでした。
そうだ、住宅地図があるではないかと購入しました。
それから事前に住宅地図で確認することで、ほぼ道に迷うことがなくなりました。
今は手元にないので記憶が曖昧ですが、この地図の優れているところは戸建て住宅であれば一軒一軒の名字が書かれているだけでなく、玄関に通じる細い路地がわかることでした。
最近のスマホの地図も住所を入力すればかなり正確に場所を特定できますが、あの玄関に通じる道というのは実際に歩いた人でなければ描けないものだと思います。
Wikipediaの「ゼンリン」の歴史を読むと、1952年の「別府市住宅案内図」が最初で「1980年には47都道府県全てにおいて住宅地図の発行を開始」とあります。
1950年代には夢のような地図だったことでしょう。
Wikipediaを読んで、初めてその社名の意味を知りました。
社名は正冨が好んだ言葉「善隣友好」から採られた。戦時においては軍事機密となるため「平和でなければ地図づくりはできない」という思いが込められている。
ほんとうにそうだ、あるところにはあることを思い出しました。
「記憶についてのあれこれ」まとめはこちら。
地図に関する記事のまとめはこちら。