こんな地図があるといいな 1 重層的な地図

立錐の余地なしの通勤電車ですが、ちょっとだけ座れる区間があります。

その時間の楽しみが、iPhoneの地図を眺めて妄想の旅に出ることです。

 

ふと目に留まった場所付近をぐんぐんと拡大して、こんな場所がある、こんな川があると見つける楽しさです。

そしてそこまでは何線を使い、そこからこんな路線バスが走っているという情報までその地図でわかるので、現実の旅へと繋がって行きます。

 

IPhoneが発売されてちょうど10年になりますが、それまでの地図との関係がまったく変わりました。

10年前までは、日本地図と世界地図、あるいは範囲が限定された地域の詳細な地図の重い本か、一枚の紙に印刷されたものしかありませんでした。

どこかに出かける時には、その地図を持って歩きました。

そうだ、10年前まではそれしか地図というものはないと思っていたのですね。

 

いまやわずか10×数センチの画面に、さまざまな地図情報が組み込まれたものをこうして激混みの通勤電車で眺められるようになりました。

さらに道に迷ってもその地図で位置を確認できることまで可能になりました。

 

電車の中で妄想の旅をしたら、現実の旅の準備のために、駅名や博物館名などを記憶しておきます。

帰宅して今度は、Macの地図の「マップ」「交通機関」「航空写真」を切り替えて確認しながら、実際のルートを計画しています。

 

さらに3月には国土地理院先人が伝える災害の教訓という地図機能までできました。

あるいは、検索すれば正確な高度差などがすぐにわかる地図も開発されているようです。

 

考えられないほど重層的な地図の時代が、今では当たり前に感じられるほど生活に組み込まれていることに、ちょっと不思議な感覚に陥ります。

 

それが当たり前になると、今度は「こんな地図機能もあるといいな」と欲が出てきますね。

ということで、ふらりと散歩をして思いついたことが不定期に記事になっていきそうなので新しいタイトルを作ってみました。

 

 

「こんな地図があるといいな」のまとめ。

<2019年>

2.   歩道がわかる 

3.   静かに座れる場所がわかる

4.   橋についてわかる地図

<2020年>

5.   画面が切り替えられる

6.   高齢になってもながめられる地図

7.   山の名前がわかる

<2021年>

8.   遊歩道がわかる

<2022年>

9. 地名が読めて、歴史もわかる地図

10. バス路線が網羅されている

<2023年>

11. 「地図は公共財」という認識

12. 名前がすぐに正確に読める地図

 

地図に関する記事のまとめもあわせてどうぞ。