財田(さいた)と財田(たからだ)のように、日本語の地名・駅名は難読だけでなく読み方がいく通りにもできることも難しいですね。
あるいは「川」は「かわ」だったり「がわ」だったり。濁点ひとつで検索できないこともあります。
散歩や遠出に出かける前には地名や駅名を正確に確認する時間がないので漢字で適当に記憶しているのですが、帰宅してからブログを書くために調べて絶句することもしばしばです。
いつ頃からか、Apple社の地図は駅名や川の名前などをクリックするとWikipediaの説明にリンクするようになり、それで読み方を確認できることもあり便利になりました。
以前の紙の地図だとスペースがないと不可能でしたが、やはりインターネットならではの便利さですね。
ただまだその機能は限られていて、あまたの地名や駅名をクリックしただけで正確な読み方がまずわかるといいなあと思います。
読めないまま漠然と対象を把握する。日本語の利点でもあり、欠点とも言えるかもしれませんね。なんだかいつもムズムズとするのです。
地名・駅名だけでなく人名がついた記念館などがありますが、これもまた検索するのが楽しいと思うか、じれったいと思うか。
今のところこれもまた楽しさと思っていますが、一度ぐらいではなかなか漢字と読み仮名が一致しませんね。
過去の名前や地名はそのままにするとしても、これからの名称はできるだけ「読み方が誰にも簡便に正確にわかる」。
これはデジタルにするには大事だと思うので、このあたりをまず百年の計で変えていくことが先ではないかと、時間があるたびに地図を眺めて思います。
ただ、人名については戸籍にはふりがながなく、「日常的に使っている読み仮名というのは、基本的には本人がそう主張しているだけで、公的に証明できるものではない」となるともう、お手上げ。
読み方や漢字には愛着があるでしょうが、いつかどこかで名前のつけ方も整理する時代ともいえそうですね。
*おまけ*
ふと、自分の勤務表を眺めて見ました。
同僚の十数人の名字を見ていると、自然豊かな妄想の地図ができあがりました。
地名に「山」「谷」「沢」「台」のように地形がわかる字が使われているように、明治8年(1875)の平民苗字必称義務令が出た頃は周囲の地形や景色からつけたのでしょうか。
そこからこれだけの複雑な読み方の現実の地図ができたこともまた、簡単になくしたり変えたりしてもいけない歴史かもしれないですけれどね。
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