9月初旬、東京駅を6時14分に出発するかがやき501号に乗り込みました。初めての北陸新幹線で、富山あたりも初めての風景です。
天気予報では曇りでしたが、次第に晴れて、長野を通過する頃には山に朝もやがかかり、青空も広がる美しい風景になりました。
上田市あたりから、あの信濃川の上流になる千曲川を見ることもできました。
糸魚川市の手前のトンネルを抜けると、真っ青で穏やかな日本海が見え始めました。
しばらくすると、能登半島がうっすらと見え、富山湾が大きく弧を描くように見えました。
地図で見ながら想像していた地形が、目の前に広がっています。
こちらの方では半分ぐらい稲刈りが終わり、山はうっすらと紅葉が始まっているようでした。
今回の旅の計画を立てているときに、神通川のそばに富山県立イタイイタイ病資料館があるのを地図で見つけました。
イタイイタイ病は、60年代の小学生だった頃に駿河湾のヘドロと同じく公害としてよく耳にしていました。
あれから半世紀ほどたって、当時の公害もまた、歴史として記録として残される時代になったのですね。
神通川を歩いてみたいとも思ったのですが、今回は時間が足りません。いつか富山の川と海を見て回りたいと思いながら、断念しました。
車窓から見えた美しい水田や街は、今まで見てきたあちこちの落ち着いた街と似ているのですが、真っ黒な瓦と黒や白のはっきりした色合いの壁の家が多い印象でした。
緑の水田地帯にも映える家々でしたが、雪の季節には白と黒の世界になるのでしょうか。
雪国の生活はどんな感じなのだろうかと、30℃を超えた暑さの中では想像がつきませんでした。
富山を過ぎると、あっという間に金沢に到着しました。
その直前に、私が今回行きたかった場所が見えました。
イメージとは全く違う風景に圧倒されながら、その場所へと向かったのでした。
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