事実とは何か 88 半世紀ほどの社会の変化をどうとらえるのか

今回の散歩の1日目は午前中の早い時間から深良用水などを歩いたので、その日の宿泊地の三島に16時過ぎには到着しました。

大好きな水の街である三島も、今までゆっくり食事をしたことがなかったので、早々にお店を探しました。

生ビールと、新鮮な魚のお寿司に満足してホテルへと向かいました。

 

三島も、ホテルの窓から新幹線や東海道本線の列車をずっと眺めることができました。

空がしだいに暗くなり、箱根の山々に街灯や車のランプが光り始めると、三島の住宅街が箱根の山の方まで広がっていることがわかりました。南の方を見ると、伊豆の山頂あたりが昼とは全く違って明るく輝いていました。地図で確認すると、南箱根ダイヤランドでしょうか。

 

19時40分ごろに箱根の山の端が少し明るくなり、月が出始めました。月の明るさというのは、街灯の比にならないものですね。あっという間に3分ほどで姿が現れました。

 

ダイヤランドは1970年に開発されたとありますから、私の子どもの頃は、この辺りも月が出ていなければ漆黒の闇だったことでしょう。夜でも街が明るいのは都心や地方の街の中心部ぐらいでした。

山にも水辺にも家が建ち、夜は月に負けないぐらいの明るさになったという驚異的な変化の半世紀を思い返しながら、窓の外を眺め続けました。

 

1日目は3万歩以上、しかも起伏の激しい場所も歩いたので、いつの間にが眠りに落ちていました。

 

翌朝、まだ真っ暗な5時過ぎから外を眺めようとカーテンを開けたら、結露していました。

2月中旬で、テレビから「日本はかかりつけ医がいないから医療を提供できなかった。それに対して、イギリスはかかりつけ医が総力戦で対応している」という主張が聞こえてきました。

非常時には隣の芝生は青く見えて、よその国の方がうまくいっているという気分になりやすいのかもしれませんね。

 

次のニュースでは香港で感染者数が急増して、入院待ちの患者さんが外のテントで待機している様子が映されていました。

イギリスやブラジルの暴風雨の様子も伝えられていました。ギリシャでは無賃乗車で定員オーバーのフェリーが火災で沈没したとのことです。

それぞれの国の事情の中で、なんとかこの未曾有の感染症と自然災害や事故も乗り切らなければならないのですからね。

 

わずか半世紀ほどで、社会も医療も驚異的に変化しました。

「知っている世代」と「知らない世代」がいつの時代にも混じり合うし、その間のことはまだ歴史としてまとめられていないことが多いので、現実の変化より理想を正しさとして勘違いして時代を見誤ることを繰り返しているのかもしれませんね。

1980年代ごろからの助産婦が自然なお産の運動に傾倒してしまった時代のように。

 

 

これから2日目の散歩の前というのに、いろいろなことを考え込んでしまいました。

 

さて、2日目は黄瀬川が狩野川に合流するあたりの地域の水の歴史を訪ねる予定です。

天気予報では午後から雨模様なので、午後からの計画はその時の天気と疲れ具合でということにしました。

 

 

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