とある記事のコメント欄を読んでいたら、目が止まりました。
資産運用って二つおかしいと思います。
第一に、すでに持っている人しかできない。
第二に、政府がするべき仕事を投げている。
年金を「くじら」とか言って、為替調整に使ってしまったり、税金が多すぎる選挙に消えていったり。
いやあ、ほんと、この十数年ぐらい猫も杓子も「資産運用」の雰囲気、しかも政府が国民に「金融リテラシー」とか「高齢者の資産運用」なんて勧めるのはおかしいと感じていました。
人に手の内を教えたら利益が少なくなる世界に、誰も彼もが参加して資産を増やすなんてそんなうまい話があるはずないですからね。
で、その次の「年金、くじら」ってなんだろう、「為替調整に使ってしまったり」ってどういう意味だろう。
興味が出てググってみました。
*「あるところにはある」ことを知っている世界もあった*
「年金、くじら」、この言葉を知っているだけで、見ていた世界が違って見えるものですね。
年金とクジラの関係は、世界最大規模の約250兆円の資金を運用する「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が、巨大な資金力で市場を左右する様子から「市場のクジラ」と称されることに由来しています。
GPIFの大量買いは「クジラ買い」とも呼ばれ、日本の株式・債券市場に多大な影響を与えています。
年金とクジラ(GPIF)のポイント
・くじらの正体:GPIF(年金積立金管理運用独立法人)は日本の公的年金を運用する機関です。
・なぜ「クジラ」?:運用資産が250兆円と極めて巨大で、その動向が株式市場にクジラのような大きな波紋(影響)をもたらすためです。
・5頭のクジラ:日本の市場には、GPIF以外に日本銀行、共済年金、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を加えた「5頭のクジラ」が存在し、これらの公的資金が大量の買い手として市場に影響を与えています。
・運用方針:長期・分散投資が基本であり、日本株式、日本債券、外国債券の4つの資産に分散して投資しています。
GPIFの動向は、年金財政を安定させるためにも非常に重要視されています。
(赤字強調は引用者による)
社会保険庁が解体された頃のグリーンピアとか消えた年金問題とか、自分たちが納めた年金が適正に運用されていないから大きな損失となり、だから将来の年金受給額は減ってしまうのだと諦めにも近い気持ちのままでいたのですが、なんだか違う世界があったようです。
きっと、国民の大半が「年金とくじら」の意味を知ったら、消費税や社会保障の問題を世代間で対立させなくても良いのではないかと思いますね。
*参考のために記録しておきましょう*
こんなに「あるところにはある」ことを知っているのが、金融関係の人たちなのだとわかりました。
「東証マネ部!」というサイトにわかりやすい記事がありました。
ちょっと長いけれど、今後の参考のために記録しておきましょう。2022年8月2日の記事です。
運用する資産は196兆円越え マーケットのクジラ「GPIF」を知る
金融市場には、その運用額の大きさから「クジラ」と呼ばれる機関がいくつか存在します。中でもとりわけ大きく、市場参加者からの注目度が高いのがGPIF(Government Pension Investment Fund:年金積立金管理運用独立法人)です。GPIFは文字通り日本の年金積立金を管理・運用しており、2021年度の運用資金額は約196.6兆円にも上ります。この資産額は年金基金の中でも最大規模であることから、世界最大の機関投資家とも称されます。
GPIFの変遷
GPIFの期限は1961年に国民年金等の被保険者への還元策を行うことを目的として設立された特別法人「年金福祉事業団」であり、同事業団は1986年から財政投融資借入で還元融資や施設の運営等を行い、年金資金の運用を開始しました。その後、2001年に財政投融資制度の改革に伴い設立された「年金資金運用基金」に事業が引き継がれ、厚生労働大臣による年金資金の市場運用が始まりました。そして2006年、年金積立金の管理・運用事業を担う機関として同基金が改組されGPIFが誕生しました。
年金積立金の管理・運用
運用方針は主に、「年金財政上必要な利回りを必要最低限のリスクで確保するために資産や地域を分散し、安定的且つ効率的に収益の拡大図ること」(一部抜粋)とされ、これらの実現を目指して長期的な運用が行われています、2001年に市場運用を開始して以降、現在(2021年度)に至るまでの収益率は年率3.369%、収益額は累積で105兆円越えに上っています。また、運用においては自家運用ではなく(一部国内債券を除く)経営委員会で決定した資産構成、いわゆる機本ポートフォリオ等に基づいて信託銀行等の運用機関に委託されています。
(「基本ポートフォリオの構成と運用」は省略)
株式での運用と保有銘柄
GPIFは2021年度末時点で国内株式に約49.5兆円、外国株式に約50.7兆円投じています。また、国内上場企業株式での運用資金は約48.9兆円と日本全体の株式時価総額の約6.7%を占めていることから、国内においても最大級の株主となっています。しかし、GPIFは個別銘柄の選択は実施しておらず、上記の通りバッシブ及びアクティブファンドを通して間接的に保有しています。そのため、GPIFの名前は株主名簿には記載されず、事実上大株主になっていた場合でも運用委託先の保有率に基づいた委託先名義の有価証券報告書が公表されることになります。
2021年度末における保有銘柄を確認すると、国内株式においては2347銘柄と幅広く保有しており、時価総額ではトヨタ(2兆1317億円)を筆頭に、ソニー(1兆4796億円)、キーエンス(9167億円)といった銘柄が続いています。また、保有比率額ではスミダコーポレーション(12.5%)、ニフコ(12.2%)、イージー・ガーディアン(12.2%)、ネットワンシステムズ(12.2%)と続き、上位15銘柄においてはいずれも10%以上の保有率となっていることから、株式名簿に名前の掲載こそありませんが、GPIFの存在は非常に大きなものとなっています。
一方、外国株式においては投資先の国や地域も分散されており、投資規模額ではアメリカ(31.8兆円)、イギリス(2.1兆円)、フランス(1.6兆円)、カナダ(1.6兆円)と続いています。投資規模を確認するだけでも米国比率が高いことが伺えますが、保有銘柄の時価総額でも、アップル(2兆1044億円)、マイクロソフト(1兆7424円)、アマゾン(1兆1051億円)、アルファベット(A株)(6603億円)と続いており、いわゆるGAFAMと呼ばれるような米国銘柄が中心であることがわかります。
現在の資産配分に至った経緯や運用状況の報告及び運用結果の分析などは、GPIFが公表している業務概況書に記載されていますが、年金基金の運用という非常に重い責任を負っているという点から考えても、GPIFのポートフォリオはより厳格にあらゆるリスクを想定・検証した上で決定されたものと考えられます。運用資金の規模は真似でできませんが、ポートフォリオの配分やその理由は長期投資を行う上で一見の価値があるかと思います。本コラムが皆様の資産運用の参考となれば幸いです。
(青字強調は引用者による)
「世界最大の機関投資家」
そういえば私が納めてきた厚生年金は国全体だと年間どれくらいの徴収額なのだろうと思ったら、「49兆700億円(2023年)」だそうです。
これにさらに共済年金や国民年金があるので、年間どれくらいの額が徴収されているのでしょう。
さらに社会保障のためといって搾り取られてきた消費税は、2023年には「過去最高の22兆3000億円」で、だから取りすぎた消費税の問題が起きたのですよね。
反対に、「公的年金受給者の年金総額」は「56兆8281億円(2023年)」だそうです。
いくら将来のための長期的視点が大事といっても、なんだか計算が合わないような。
年金を納めてきた国民に対して、現在の生活にもう少し還元があってもよさそうですけれどね。
そして消費税の恩恵を受けてきた輸出産業に、国民から徴収した年金がさらに投資されているとは。
巨大な5頭のクジラを誰に食べさせるかを決めているのは、どこの誰なんだろう。
*おまけ*
泳いでいる巨大なクジラの跡を追いかけたら、財政投融資→高橋洋一氏→この人とか現首相とか元首相とか、また少しずつと現代の「政治と経済」や「自由」とか「新しい資本主義」とかの正体が見えてきました。
そうそう、冒頭の「為替調整に使ってしまったり」がとういう意味なのか、また宿題ができました。
「ホクホクの外為特会」も勉強しなきゃいけないし、選挙前はいろいろな知識が増えて、同じ時代を生きてきたはずなのに違う世界が見えてきて楽しいですね。
骨太のまとめはこちら。
失敗とかリスクのまとめはこちら。