散歩をする 518 ただひたすら川と水路と田んぼを見に〜大和から飛鳥へ〜

今年の1月に大和川にそって大阪から奈良へと大和川流域をだいぶ歩くことができました。

地図を眺めているとあの 近鉄線の車窓から見えた「白米寺」のあたりを歩けばほぼ奈良盆地内の大和川を歩き切ることができそうと、やり残した宿題が気になっていました。

 

1月の真冬の奈良を体験できたのですが、そうすると春夏秋冬だけでなく月ごとの奈良の風景の変化を見てみたいと思うようになりました。

 

次はいつ奈良のどこを歩こうかと思っていた時に、ブラタモリセレクションで明日香村を放送しているのを観ました。

2023年3月に東大寺のお水取りの季節に奈良を訪ねたいと出かけてその足で吉野川分水歴史展示館から大淀町の取水堰を訪ねるときに、飛鳥駅のあたりを通過しただけでまだ明日香村のあたりは歩いたことがないままです。

 

番組の背景に映る美しい田んぼに、飛鳥の水田地帯を歩いてみたいと思いました。

 

そしてあの水はどこから来るのでしょう。

かつては日本の中心だった場所が今は静かに田園地帯になっている。それが奈良の魅力だと思うようになりましたが、たくさんの古墳の周濠や溜池がある平城京とも違い、飛鳥のあたりは欽明天皇陵の周濠と小規模の溜池が散在する程度です。

奈良時代から飛鳥時代へと時代を遡って歩いてみようと思いつきました。

 

そしてまだまだやり残しの散歩があります。

2022年11月初旬に三輪から大和朝倉駅まで大和川をたどった時に、近鉄長谷寺駅からダムの近くまで歩いてみたいという計画がそのままでした。

 

一日目は法隆寺から大和川を遡るように白米寺のあたりまで歩き、二日目は飛鳥駅から明日香村の田園地帯を歩いて藤原京跡まで歩き、三日目は長谷寺駅から大和川をダムの方へとたどりながら歩いてみよう。

4月の奈良はどんな景色なのでしょう。田植えが始まっているのでしょうか、それともまだ田おこしが終わったばかりか水鏡の季節でしょうか。

 

2019年に久しぶりに奈良を訪ねたときに、盆地の中心部に広大な水田地帯があることに驚きました。

「いにしえより水に乏しい土地柄」「大和豊年米食わず」といった水を得ることが大変だった歴史がつい最近まであるとは思いもよらないことでした。

 

いつか奈良盆地の周濠やため池そして水路を歩き尽くしたいという無謀な計画がありましたが、さらにそれぞれの時代の奈良をもっと知ってみたいと思うようになりました。

ということで飛鳥時代までさかのぼる散歩に、4月中旬にまた奈良へ出かけました。

しばらくこの散歩の記録が続きます。

 

 

 

 

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