2月の初め頃はまだ、店頭で使い捨てマスクが山積みで売られていました。その日は私も荷物が多かったので、翌日にでもそろそろ花粉症のシーズンに備えて買おうと思っていたら、もうなくなっていました。
何が起こったのだろうと、驚きました。
すでに新型コロナウイルスの話題は始まっていましたが、今回はすぐに使い捨てマスクが売り切れるということはなかったので、2009年の新型インフルエンザの経験に社会も学んだのかと思っていました。
10年前もあったのかもしれませんが、今回はネットで転売している話が聞こえてきて、本当に人間というやつは阿漕なことだと二重の驚きですね。
使い捨てマスクだけでなく、十数年前まではあまり市販されていなかった消毒用アルコールも、2000年代の感染症の広がりから一般社会でも定着しました。
今回は、アルコール本体だけでなくアルコールが含まれたウエットテイッシュ類まであっという間になくなりました。
2週間ほどすればまた店頭に戻るだろうと思っていたら、まだマスクは品切れどころか、今度はトイレットペーパーやテイッシュペーパーから、生理用品までなくなるとは。
トイレットペーパーの品薄に気づいたのが、2月27日ごろ。翌日は店頭から全く消えていました。
*厚生労働省・経済産業省のお知らせより*
今後の見通しはどうなのだろうと検索したら、厚生労働省・経済産業省の「マスクや消毒薬の状況〜不足を解消するために官民連携して対応中です〜」というお知らせのサイトがあることを知りました。
2月28日付の「NEW」に、「トイレットペーパーは不足していません」「マスク、消毒液の適切な供給について」がありました。
トイレットペーパーは不足していません!
SNS等に置いて、トイレットペーパーやテイッシュペーパーが不足するとの情報が広がっていますが、これらの紙製品は、現在、通常通りの生産・供給を行っています。原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。安心して落ち着いた行動をお願いいたします。
マスク、消毒薬の適切な供給について
マスク及び消毒剤のオークション出品の自粛
経済通産省では、転売目的での買い占めを防止するとともに、すでに転売目的で保有しているマスクを市場に供給するため、従来の高値取引の自粛からさらに一段取り組みを進め、一定期間後オークションへの出品自体の自粛を求めます。
具体的には、ネットオークション事業者に協力を求め、令和2年3月14日(土)以降、当分の間、マスク及び消毒液の出品の自粛を要請します。
どのニュースだったか失念しましたが、海外では社会不安を引き起こすようなデマを流した人や買い占めた人が逮捕される国もあるようですね。
もしかしたら、不安から社会がパニックになった過去の教訓を生かすというよりも、不安とは恐れているものに心惹かれていることであり、その不安を手放したくない人が一定数いるということを忘れないことが大事かもしれませんね。
社会から物がなくなる時というのは、それが浮き彫りにされる時でもあるのかもしれません。
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