6月1日、今までNHKの左端から上端にあった文字スーパーが消えました。
NHKの「特設サイト 新型コロナウイルス」の「時系列ニュース」を見直すと、4月7日に7都道府県に緊急事態宣言が出されたので、たしか文字スーパーはその時以来画面にあったのだと思いますが、この辺り、すでに記憶がありまいになっていますが、ブログを読み返したら、やはり緊急事態宣言の日からでした。
2ヶ月近く、今までに経験したことのない緊急事態宣言下の生活をしていたのかと、少し夢でも見ているような気持ちです。
まだまだ気を抜いてはいられないのですが、次の段階に進んでいることを感じますね。
*非常時や災害時の「事実」とは*
私自身は東日本大震災から目が行くようになったテレビの文字スーパーですが、災害時のライフライン情報や短期・中期・長期視点を把握するのに助かっています。
またネット上の報道でも、たとえばNHK NEWS WEBの「特設 新型コロナウイルス」とは別に「時系列ニュース」のサイトがあることで、いつのことだったのか確認しやすくなりました。
今回、2月ごろからの各局の放送やネット上の情報の出し方をみて、報道関係の方々にとっても初めてで先が読めない状況の中で、工夫されたり、社会の声を取り入れているのかなと印象に残ることがいくつもありました。
以前のように「スクープ!!!」「こんなに大変!!!」あるいは批判ありきの煽るような放送内容が減り、非常時にはどのように生活をしたらよいのか、誰が何に困っているのか、どのような情報が必要なのかなど、わかりやすい説明を心がけてくれる番組も増えた印象でした。
特に夕方からのニュース番組は、おそらく元々ニュースを淡々と伝えるスタイルだったからか、専門家会議や政府、厚生労働省、あるいは各自治体の方針などを伝えやすかったのではないかと感じました。
ただ、マスクについての考え方一つでも、2月12日の厚生労働省のマスクについてのお願いにある「風邪や感染症の疑いがある方々にご使用いただくのが何より重要です」から、刻々と変化しています。
その早さは医療従事者でも判断に戸惑うほどですから、根拠の変化がわかるような説明があるといいなと思いました。
こうした非常時の緊張と高揚感の中で、ふと「理由はなんだったっけ」と立ち止まることがあります。
未知のことだらけですから、正解というよりは「いまの時点ではこの方法で」という根拠と考え方の変化がいつ起きたのか、そういう連続した事実が見えるような報道だと私自身はとても参考になります。
こうした文字スーパーをテレビで見る状況になるたびに、非常時の事実とは何か、考える機会になっています。
「事実とは何か」まとめはこちら。