散歩をする 473 行基さんが造った伊丹のため池を訪ねる

9月初旬の散歩の記録から少し寄り道をしました。

このところ、生活を急に変えさせる力がなぜ出てくるのか少し見えてきましたからね。

 

さて散歩の3日目の朝、倉敷は晴れていましたが四国で線状降水帯の可能性が伝えられていました。さすがの香川も今日は本降りの雨の予報です。今日は行基さんが造ったため池を訪ねるために倉敷から伊丹へ、伊丹から狭山へと移動する予定ですが、雨雲も一緒についてくるようです。お天気は持つでしょうか。

 

 

*9月初旬の朝のニュース*

 

ホテルでテレビを観ていたら、ニュースでiDeCoの話が聞こえてきました。590万円が30年後には900万円になると。

30年後なんてほんとわからないし、そんなうまい話はあるわけないですし、政策の失敗がどう社会に影響したか検証することも再発防止のシステムもないのが政治・経済ですからね。

40年ほど前は長生きする時代に備えてコツコツと貯金をして、定年(60歳)になったら銀行の利子と年金でなんとかなるだろうという雰囲気だったのに、いつの間にか年金だけでは終の住処もないどころか最低限度の文化的生活もままならないし、死ぬまで働き死ぬまで社会保険料を払い続けなければならなくなりそうですからね。

 

お天気だけでなく、なんだかどんよりとしながら出発しました。

 

そしてこの散歩の後、税金が足りないどころか計画以上に消費税を取りすぎているというのに見直さないばかりかつじつまの合わなさで政府が崩壊していくのを目の当たりにすることになったのでした。

 

行基さんの時代なら国の災いは「国家の病気」でしたね。

 

 

*倉敷から伊丹へ*

 

さて、倉敷駅から山陽本線岡山行きに乗りました。通勤通学の時間で立錐の余地なしでしたが、車窓から中庄のあたりの水田地帯を眺め、足守川から庭瀬のあたりの水路を眺めました。

あの東西用水酒津樋門からの八ヶ郷用水のもう一本の水路もいつか歩きたいものです。

 

岡山駅からはのぞみの自由席で新神戸まで行く予定でしたが、広島の夜間工事の遅れで新幹線は55分遅れだとアナウンスがありました。指定席でなかったのが幸いでした。そのまま到着した満席の新幹線に乗ったので、車窓の風景はあきらめました。

平日の新幹線は圧倒的に男性が多いですね。人生で新幹線に乗る回数は経済的なことや機会の差など男女間でどれくらい差があるのだろうと考えているうちに、予定より30分早い9時1分に新神戸駅につきました。

 

新神戸駅は初めて下車しました。30分早く到着したので、せっかくだから駅の北側に迫る崖と新生田川を見てみようかと思いましたが、列車から降りると気温は27度なのにすごい湿度です。熱中症になりそうな蒸し暑さなので、先を急ぐことにしました。地下鉄に乗り換え、神戸三宮駅から阪急電鉄に乗り、西宮北口駅塚口駅で乗り換えて阪急伊丹駅まで、初めての路線なのでそれぞれの駅構内でちょっとおろおろしながら、長いコンコースを歩きました。

 

記憶の中では阪急神戸本線に乗るのはこれが初めてです。

何度地図を眺めてもJR線と阪神線とこの阪急線とわけがわからなくなっていましたが、一度乗れば覚えられそうです。落ち着いた茶色の車体とインテリアのような内装でした。

 

塚口駅伊丹線に乗り換えて住宅地の間を走ると、終点の伊丹駅の手前から高架になって上り、地上2階でしょうか、駅に到着しました。

 

ここからバスで昆陽池に向かい、昆陽池(こやのいけ、こやいけ)が潤していた水田地帯を歩き、武庫川を渡って阪急今津線門戸厄神(もんどやくじん)駅まで歩く予定です。

 

今回の散歩の出発直前になって知った昆陽池ですが、せっかく訪ねるのであればいつも新幹線の車窓から見ていた武庫川の美しい流れのそばを歩いてみたいと思いました。

どんな田んぼと水路、そして歴史に出会うでしょうか。

 

ちょっと蒸し暑い中、バスに乗り込みました。

 

 

 

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