散歩をする 370 九州横断特急で大分から熊本へ

今回の遠出の2日目は、順調にいけば午前中に九州横断鉄道の3時間ほどの車窓の旅で熊本に出て三角線に乗り、八代海に沿って今夜の宿泊場所である八代(やつしろ)まで干拓地を眺めるものでした。

あくまでも順調にいけばの話で、線状降水帯の状況によっては途中で中止もあり得るという天気の状況を確認しながらのヒヤヒヤの一日になりました。

 

大分県を初めて訪ねるにあたって、ぜひ確認したいことがありました。

それは母も経験した方向感覚がおかしくなった理由です。

高田輪中を訪ねたときには南と西が混乱しましたが、それ以外は方向感覚を失うこともありませんでした。雨のために太陽が出ていなかったからでしょうか。

 

落ち着いた美しい大分の街並み大野川と乙津川のあたりの歴史など満足の滞在になり、これまた素敵な大分駅に名残惜しい気持ちで九州横断特急に乗りました。

駅には名物とり天の写真が掲げられていました。残念、またぜひ次に。

 

*線状降水帯に突入*

 

通勤通学で大混雑の中、真っ赤な車体の九州横断特急が到着しました。一車両に3人ぐらいの乗客でした。

乗車してタバコの匂いに気がつきました。

これはもしかしてと肘掛けの先端を見ると、ありました。1980年代頃まで、新幹線や特急内で普通に喫煙していた時代を思い出す、引っ張り出すと灰皿になるものです。

いつ頃からこの車両が使われていたのだろうと、ちょっと興味が沸きました。

 

8時7分に出発しました。左手の沿岸部に工場地帯が間近に見え、大分川を渡るとぐいと内陸部に入り、郊外の落ち着いた住宅地の間を走りました。通勤の車が連なっています。

水田が広がり、竹藪と雨上がりの風景もまた美しいものです。畑は昨夜の雨で水浸しになっていましたが、川は大丈夫そうです。このまま天気が回復するといいなと思いながら車窓の風景に集中しました。

沿線は住宅や団地が増え、大分市への通勤圏でしょうか。

しだいに上りになり、谷地の水田も見えました。通行量の多い道路が見え、「真っ直ぐ行くと佐伯」の表示が出ています。

帰宅してから地図と付き合わせてみました。このあたりから山間部を通って臼杵市佐伯市へと道が分岐しているようですが土地勘が全くないので、どの道かわかりませんでした。

 

しだいに四方が山に囲まれてトンネルと切り通しが多くなり、水田も増えました。

竹中駅を超えたあたりから、昨日歩いた大野川の上流域沿いに列車が走ります。ここを楽しみにしていました。

 

途中で書いたメモです。

川氾濫していなくて穏やか。犬飼、古い家が川伝いに。鮎の看板。

大野川を越えて右岸へ。豊後大野市に入る。

水田美しい。

立派な家、水田、太陽。昨夜からの雨でも無事で良かった。

山から開けて三重町。男の子が車から身を乗り出して列車を眺めている。

山を越えると、また大野川とその支流沿い。

大野川の上流へ。川より線路が高い場所に走る。整備がすごい。

山また水田、清川村、山へ。また川が近くなり水田地帯。遠くに祖母山。西の方の空は暗い。

椎茸発祥の碑。

また列車が上り、山の中で大野川と別れる。棚田。

 

このあたりまでは時々日が差していました。

ところが「西の方の空は暗い」、ここからどんどんと雨脚が強くなりました。

 

朝地町、雨。急な坂道の上に家。

大野川支流。濁流。

豊後竹田駅、お城のような駅。雨。

山の中に忽然と棚田がある。

電波が弱くなる。水路や水田。ここはどこ?

豊後荻、雨。おしゃれな緑の駅舎。

県境へ、水田が整然とある。

忽然と畑。列車は下りになり長いトンネルに入って圏外となる。

トンネルを抜けたあたりであたりは暗く、雨。

またトンネル。

白く煙って何も見えない。山肌から滝のような流れ、何本も。大分側とは雰囲気が違う山。

阿蘇山まで4キロぐらい?

急に阿蘇山側が開けて畑や養鶏場。山は何も見えない。

宮地駅前、土砂降り。

阿蘇駅、黒い木が美しい。数人が雨の中乗車。

阿蘇山は何も見えない。

少し空が明るくなる。水田、風。

大分に比べて屋根が黒く、平屋のずっしりした家が多い。

水張りの田んぼが多い。

 

初めての大分県熊本県ですが、県境をはさむように微妙に家の造りが違うように感じられました。あくまでも鉄道沿線の風景からの印象ですが、県境というのは不思議な境界線ですね。

 

阿蘇駅から乗ってきた方々が近くの座席になったのですが、みなさんマスクはされていましたがずっと咳をしているので、指定席でしたがガラガラなので離れた席にそーっと移動してまた二重のマスクにしました。やれやれ。

 

阿蘇駅のあたりから雨脚が弱まってきましたが、阿蘇山は全く姿も形も見えません。これから田植えでしょうか、水が張られた田んぼと稲が育っている田んぼといろいろな段階の田んぼがありました。

風が強くなって田んぼの水面は波立ち、稲が風に大きく揺れていました。

 

赤水の手前、水路が小川のよう。

黒川、濁流。再び激しい雨。

阿蘇山南側から白川、北側から黒川。

黒川から白川へ合流し、熊本市内へ。

 

市ノ川駅を過ぎたあたりで北側から川が見え始めてきました。

赤水駅付近には、途中下車したくなるような小川のような水路が見えました。

阿蘇山の北側を弧を描くように黒川が流れ、南側からも同じように弧を描いて白川が流れて赤水駅を過ぎたあたりで合流し、その白川が熊本城の近くを流れて有明海島原湾へと流れ込みます。

 

「赤水」とか「黒川」とか「白川」という名前にはどんな由来があるのだろうと考えているうちに、スイッチバックを通過して立野駅につきました。

 

瀬田駅を過ぎるあたりから下りになり、熊本市内方面へと白川に沿って下りて行きました。

このあたりで車掌さんが検札に来られたので、席を移動したことを伝えました。

市街地に入ると九州横断特急は各駅停車になり、たくさんの乗客が乗ってきました。

 

右岸側がぐんと高くなっている竜田口駅の先で白川を渡りましたが、ここからわずか2kmほど下流にある熊本城付近は大丈夫かと思うような濁流が流れています。

熊本駅の手前で豊肥本線はぐいと北へ向きを変えてもう一度白川を渡りましたが、先ほどの下流とは思えない穏やかな流れになっていました。

 

 

11時12分に熊本駅に到着。大分から熊本へ、九州横断の車窓の散歩が終わりました。

打ち付けるような激しい雨が多かった風景ですが、ずっと地図でたどっていた地名や川を見ることができました。

 

熊本市街地に入るころには雨が止み、西の空が明るくなっています。

線状降水帯は大丈夫かもしれないと喜んだのでした。

 

 

 

 

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