昨年12月初旬に利根大堰と中条堤を訪ねて利根川の両岸を歩いたあと、いつか歩いてみたいと思っていた利根川下流域を訪ねてみることにしました。
2018年12月に利根川の河口を見るために銚子を訪ね、1年後の2019年11月には神栖を訪ねたあと霞ヶ浦から北浦をぐるりとバスで回ってみました。
その頃からのやり残した課題のように、いつか見てみたいと思っていたのが、霞ヶ浦の右岸と利根川左岸に挟まれた場所です。
自治体で言えば稲敷市のあたりで、西から東へといくつかの河川が霞ヶ浦に流れ込んでいて、霞ヶ浦沿岸や新利根川周辺あたりに干拓地らしい場所があります。
問題は今まで訪ねた地域とは違って鉄道がありません。地図を縮小拡大しながらあちこち眺めているうちに、土浦から路線バスを乗り継げばこの辺りを通って利根川右岸の佐倉まで行けそうです。
江戸崎という地名に目が止まり、「ここが江戸崎かぼちゃの産地か」とつながりました。
江戸崎に船溜りのような太い水色の線が描かれていて、霞ヶ浦へと水路がつながっています。その水路をたどると「稲波」という水田地帯がありました。
地図から想像するに、干拓地のようです。
この辺りを見てみたい。
路線バスをたどっていくと、丘陵地帯を抜けると利根川左岸に流れる新利根川周辺が干拓地のような水田地帯で、その田んぼのど真ん中に稲敷市立歴史民族資料館を見つけました。
干拓の歴史がわかるかもしれません。
そしてその近くに「水神」というバス停もあります。
つぎつぎと関心がつながって散歩の計画ができました。そのまま佐倉から日帰りもできるのですが、せっかくなので泊まりがけにしましょう。
2日目は佐倉周辺の水路と水田地帯を歩いてから、まだ訪ねたことのない伊能忠敬記念館に立ち寄り、そのあと今度は利根川右岸側を上流に向かって途中下車しながら歩くことにしました。
どこを歩こうかと眺めていると、いくつか「水神社」を見つけました。
駅からは結構歩くのですが、せっかく訪ねるのですから周辺はどんな場所なのか見てみよう。
1月初旬、凍てつく季節の散歩でしたが、日中は風もなく暖かい陽射しに恵まれました。
そして香取海の時代から利根川東遷事業へとこの地域はどんな場所だったのか、その雰囲気を少し知ることができました。
しばらくこの散歩の記録が続きます。
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