観察する 79 「地球上で最悪の侵略的植物」

道端のすごい世界の下書きを書いた直後に「地球上で最悪の侵略的植物」というニュースがあり、しかも冒頭に「今治・西条」とあったのを見逃しませんでした。

 

一度歩いた場所の風景を思い出すことができる、これが散歩の醍醐味ですが、ちょっとおどろおどろしいタイトルですね。何があったのでしょう。

 

 

「地球上で最悪の侵略的植物」愛媛県が分散防ぐ実施計画定める 今治市西条市で定着確認 【愛媛】

テレビ愛媛、2025年5月21日)

 

愛媛県今治市西条市の河川で、「地球上で最悪の侵略的植物」といわれる特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」がおととし12月から見つかっています。県はこの植物の分散を防ぐ実施計画を定めたと21日に発表しました。(画像:県生物多様性センター)

愛媛県内で「ナガエツルノゲイトウ」は、今治市ではおととし12月に猿子川で初めて確認され、西条市では去年1月に新川で見つかり定着が確認されています。

この植物は南米原産で繁殖力が極めて強く、ちぎれた茎や根から再生するため、繁殖して仕舞えば根絶が著しく特定外来生物に指定。台風などで川の水が急激に増えた場合、流れが妨げられたり水門が詰まったりして、洪水になるリスクが高まるとされています。

このため愛媛県は分散を防ぐことを目的にした実施計画を定めました。実施計画は県内の侵入状況を県が中心になって監視。侵入の初期であれば市と町、民間団体と連携し引き抜いて完全に排除。定着していれば拡散を防ぐ対応に取り組みます。

具体的には、引き抜く際は可能な限り根や茎が残らないようにし、ネットなどで囲んで拡散を防ぎ、引き抜いたものは袋詰めして焼却したりその場に放置して枯らします。また引き抜いたものや根などを含む土を車で運ぶ際は、誤って他の場所に広まらないよう、人やタイヤの付着の有無などを目で可能な限り確かめ、現場の監視を続けるとしています。

県は自治体の河川などの担当職員を対象に研修会を開き、拡散を防ぐ体制を作りたいとしています。国内ではまだ駆除の対策が確立されていないということです。

また県民には、観賞用の植物でも爆発的に増えるものがあり、自然界に放たないよう求めています。

(強調は引用者による)

 

今治市の猿子川はあの伊予線の車窓から見えた海側の丘陵のすぐ山際に流れている川で、新川は河原津新田へ向かう途中渡った干拓地に流れる川です。

いずれも小河川ですが、実際にその堤防を歩いたら相当の距離があることでしょう。

どうやってその広範囲な両岸で見つけることができたのでしょう、すごいですね。

 

繁殖のために自力で飛来する野鳥類とは違って、植物の移動には人間の行動が影響しますからね。あるいは動物でも人間の手によって広げてしまい、根絶が難しくなることもあるので、ほんと、何にしても怖いのは人間ですね。

 

「観賞用の植物でも爆発的に増えるものがあり、自然界に放たないよう求めています」

半世紀ほどの間に、子どもの頃の「四季の草花」とは全く違う道端の風景になったと感じることもしばしばです。以前は見たこともない、でも観賞用のように可愛らしい花が野生化している感じです。

これによってどんな影響があるのかちょっと気になっていました。

 

その記事の「地球上で最悪の侵略植物」の写真を見ると、知らなければ「こんな野草もあったのか」ぐらい日本の草花っぽい外観ですし、写真だけでみれば可愛らしいと思ってしまいそうです。

 

ところが道端のさまざまな植物を観察・分類し、その生活史と分布の変化を日夜、見続けていらっしゃる方々がいる。

これもまたすごい世界ですね。

そして水害にも影響を与えるなんて、半世紀ほど前の「水害」とは様相が違ってきたことを感じました。

 

ただ、ヴィランの言い分もあると思うので、感情で嫌わないようにしなければ。

 

 

 

 

 

「観察する」まとめはこちら

失敗とかリスクについてのまとめはこちら