土のいらない植物

「緑が欲しい」という母の希望に答えて持っていった小さな植物が、1年ぐらいで弱り始めました。

行くたびに、なんとか持ちこたえていました。

今まで母が過ごした二つの施設では、鉢植えの植物が枯れた時にその土をどうするか聞いたことがなかったのですが、土地はあまるほどある地域ですから、施設周辺に捨てたものもあったのではないかと思います。

 

今、お世話になっている施設ではどう処理するのか確認するつもりでいたところ、次に行った時にはきれいに土がなくなっていました。スタッフの方が処分してくださったようです。

しばらく、母の居室には植物がない日々が過ぎていきました。

 

そこで、かつてから考えていたエアープランツを持って行くことにしました。

「残念なことですが非常に多くの人がエアープランツをミイラにしてしまっています」ということで、「空気中の水分だけで生きられる」というものでもないのですが、土の処分の問題がないことに、いよいよ出番だと思った次第です。

 

母にとって初めてのエアープランツなので、持って行く前に私のところでしばらく様子をみてみました。

10日間ほど水もあげなくても、大丈夫でした。

 

母が植物を好きなのは「土いじりが好き」という点があるので、土がないエアープランツをどう受け止めるかと思いましたが、やはり部屋に植物があることがうれしいと思ってくれたようです。