念願の九頭竜川右岸の用水路の一つを車窓から眺め、永平寺口駅から勝山永平寺線で福井駅へと戻りました。
思えば6年前に父の記憶を訪ねてこのあたりを通ったのですが、まさか、その後何度もこの駅を利用するようになるとは。
車窓から見える九頭竜川と沿線の家や田畑の美しさに、その歴史をもっと歩いてみたくなったのでした。
いつの間にかえちぜん鉄道もICカードが使えるようになりましたが、やはり窓口で切符を購入しました。ICカードが使えるようになっても車掌さんが乗車していました。小さな駅でも駅員さんがいる鉄道ですから、地域の雇用も大事にしているのだろうかとほっとする風景です。
「労働市場」とか「労働生産性」とか「労働資源」とか連呼する政治と経済にふりまわされて疲れた時代ですからね。
13時過ぎに福井駅に到着しました。雨が上がっていたので駅周辺を歩こうと思ったら、なんとまた横殴りの雨です。
日本海側の天候は変わりやすいと聞いたことがありますが、まさにですね。今まで訪ねた時は、たまたま穏やかな晴天だったようです。
雨が止むまで駅ビルで時間を過ごして、早々にチェックインすることにしましょう。
*福井市のテレビもある*
それぞれの地域のテレビを観るのも遠出の醍醐味ですからね。
2019年に福井に宿泊した時のテレビの記憶があまりなくて、さっそくテレビをつけました。
なんと、今回訪ねる予定の越前大野市のとある神社を紹介している番組で、一気に惹き込まれてしまいました。早くチェックインしていなければ観ることができなかったので、これは雨の神様のお導きですね。
「らしさかがやく坂井市」という番組もあります。翌日訪ねる予定の場所ではないですか。
地図で眺めていた場所が、テレビ番組のおかげで重層的になりました。
時々、越前海岸のあちこちの風景を背景に、バレエを舞う女性の映像が入ります。
ちょっと編集を間違うとあのひらひらのスカートで棚田を歩き、胡弓を演奏するシュールな映像になりそうですが、「自己実現」「自分を幸せにしてあげて」「ありのままの自分」なんて朝から聞こえる東京地方局との違いでしょうか。
美しい風景が引き立って、見入ってしまいました。
ローカルテレビ局がない地域や、BSもテレビショッピングばかりになってきたというのに、ローカルテレビ局がいくつかあるのもすごいですね。
福井市の局がありました。
防災番組とか、救急要請の方法とか、元気体操21とか、堅実で生活に密着した情報でした。シュールな広告がなくてもこれだけの質を維持できるということですね。
そしてジンと来たのが越美北線に若い人が通勤や通学に乗る短い映像なのですが、「福井は良いところだよ(若い頃は気づかないかもしれないけれど)」というメッセージでしょうか。
ほんと、若い頃は故郷というのは退屈でついつい飛び出したくなるけれど、20年30年とすぎるとやはりそこには素晴らしい場所があることに気づきますからね。
これが、いつの時代にも繰り返してきたヒトの失敗かもしれないと思うこの頃。
「越前で暑さに強い米づくり」「小浜の井戸の上にある化粧地蔵」とか「九頭竜川の48年続くヤナ漁」とか、自宅だったら録画したかった。
外はいつの間にか晴れてきました。もう少し、福井市内を歩けたのにとちょっともったいなく思いましたが、この福井のテレビを観ることができたのでよしとしましょう。
今回は4泊、福井平野を眺められるように高層階を希望しておきました。
4世紀末にはどのあたりまで湖だったのだろう、夜のとばりがおりて遠くの光が見えるようになっても窓の外を眺めました。
*おまけ*
選挙の全体像が少しづつ伝わってきて、「若者VS高齢者」の感じでもなくどうやら自民党というコップの中の争いのような印象を受けました。
たしかに写真を見ると新知事の後ろに並ぶ人は高齢者ばかりで、「後ろにいるのは誰それ」というコメントで、その現職議員さんのWikiを読んだらああなんだか色々なことがうごめいていそうと思えてきました。
まあ、どの地域も、こうやって自分の生活や社会と政治・経済の動きが噛み合わない葛藤の中で忍耐強く生きていくしかないですね。
「福井は良いところだよ」という雰囲気が続きますように。
「落ち着いた街」まとめはこちら。
失敗とリスクのまとめはこちら。