あと2ヶ月ほどで、ブログを始めてから丸8年になります。
始めた頃の趣旨に比べると、なんだか遠いところへきたものだという感じですが、日記を残す意味に悩みつつ、ついパソコンに向かっています。
人生の中でこんなに長く日記を書いたのは初めてですが、いくつかのことを無意識のうちに実践していたかもしれません。
ただただ日常を記録することや、モノローグにならないようにできるだけ感情をそのまま書きつづらず、いったん観察してから記録にするあたりもそうかもしれません。
もうひとつは、最初の頃の文章は自分で読み直していてもとても肩に力が入っていて、「理論化して読み手を説得させる」あたりがまだ文章の前面に感じられています。
しばらくして、あまり理論化を急がないほうがよいという文章を見つけ、10年ほど前にニセ科学の議論で出会った拙速にならないという言葉とつながりました。
「私はこんなに良い方法を知っています」あるいは「これが正しいこと」ということを書くのは案外簡単ですが、それは自分が「正しい」という思い込みに囚われていくところへ落ちていきそうな気がしてきました。
しだいに、自分は何がわかっていないのかを表現する方向へと文章が変化した感じです。
*数字に置き換える*
さて今日のテーマですが、ブログを書き始めて発想が変わった理由に、パソコンでの入力には数字が必要だからではないかと、ふと思いつきました。
例えば、過去の日記やWikipediaからの引用にも、URLを数字で入力する必要があります。
ほんのひとつ入力が間違っても、「その記事はありません」と冷酷にパソコンが伝えてきます。何度も見返しても「入力は間違っていないのに」と思っていると、スラッシュが抜けていたり、数字が「5」ではなく「6」だったり、やはりそこを訂正するときちんと表示されます。
最初の頃はエラーになると、「何がどう間違っているのか」とけっこうパソコンの前で動揺していました。
最近では「もう一度しっかり見直せば入力間違いがあるはず」と落ち着いて対応できるようになりましたが。
これは紙に日記を書いていく作業にはない過程かもしれませんね。
数字やアルファベットを正確に入力していくという一段階があるだけで、何か私自身の中の発想が変わってきたかもしれないと思っています。
その「何か」がわからないのですけれど。
「数字のあれこれ」まとめはこちら。