言葉の意味
今日は、横文字というより和製英語の話でしょうか。 私が中学生以来ほとんど使うことも耳にすることもなかった英単語を最近よく耳にするようになり、こんな意味になるのかとちょっと驚いています。 buzzって確か、蜂がブンブンいうという意味だったように記…
「バースレビュー」、何を意味するのかすぐに答えられるのであれば、相当、「出産」に関心のある方かもしれません。 分娩施設に勤務しているスタッフなら、「積極的に使っている」「意味は知っているが使っていない」「聞いたことがある程度」「知らない」は…
さくらトラムから横文字の魔法について考えていたら、新たなタイトルを思いつきました。 外来語という意味での横文字ですが、真っ先に思い浮かぶのが「ストレス」という言葉です。 老若男女、この言葉の存在を知らない人や「その言葉を使ったことがない」と…
先週の「アド街ック天国」は三ノ輪周辺でした。 その中で都電荒川線が紹介されていました。 昨年は、荒川や隅田川、神田川を辿って散歩をしたので、結構、都電荒川線には乗りました。 番組の中の都電荒川線を観ているだけで、荒川線の乗客が多い車内の雰囲気…
前回の体育とスポーツの違いで紹介した野口智博氏のブログに、スポーツにはもともと「遊び」「日常からの逃避」という目的があると書かれていたことにちょっと虚を衝かれた感じです。 体育と運動で書いたように、跳び箱が苦手だったことだけで「私は体育がで…
先日、2020年から「体育の日」が「スポーツの日」に変わるというニュースがありました。 その少し前に私は偶然、野口智博氏の「体育」と「スポーツ」という記事を読んでいたので、ちょっと唐突感のあるそのニュースの背景がつながりました。 日本語と英語で…
時に、「人はなぜ生きているのだろう」と足元をすくわれそうな感想になるニュースがあります。 哲学的な問いというよりも、「虚を衝かれる」「不意打ちをくらう」といった感じ。 ということで、今日のタイトルは「うそのせかい」ではなくて「きょのせかい」…
今日のタイトルは、NHKが12月上旬に放送した 「ノー・デイレクション・ホーム」の中に出て来た言葉です。 ボブ・デイランがどのようなことからその言葉を使ったのか、録画を削除してしまったので確認できないのですが、似たようなことをこのところ考えていた…
「子連れ出勤」のニュースは、結局のところ1970年の母乳哺育のエリートを生み出した流れに影響を受けているのかもしれないという印象で私の中では整理がつきました。 昨日の毎日新聞の記事で気になったのが、「私の価値観や判断は正しい」という信念のゆるぎ…
今日も、呪文のようなタイトルです。 スナップエンドウの英語名はsnap peaだそうですが、「goo辞書」のsnapには「<物が>(はじけるような)鋭い音をたてる:<物が>パチパチ音をたてる、ビシビシいう」といった意味があるようです。 ということは、カラス…
「シュールな光景」というタイトルはこちらの記事ですでに使っているのですが、その記事の中でシュールと感じた事柄について「非現実的な」という言葉を使いました。 もう一度、「シュール」という言葉についての説明が書かれている三省堂辞書サイトを読み返…
勤務先は小規模の分娩施設なので、様々な経験を持った助産師がアルバイトなどで入ってきます。 「ふーん、なるほどそういうやり方や考え方もあるのか」と物の見方が広がることもありますし、「結局はあまりこだわりを持つ必要もないのでは」と平均的な考え方…
今日のタイトルは「思い込みと妄想」にしようか悩みましたが、やはり「助産師の世界と妄想」になりました。 「思い込みと妄想」の過去記事はこちらの記事の最後の一覧からどうぞ。 さて、「助産雑誌」2014年2月号(医学書院)の「『お産を家族に返す』当院で…
父の面会に行く時に、車窓から山がたくさん見えます。 子どもの頃はこんなに山が近くにあって毎日見ていたのだと、感慨深いものがあります。 そういえば、都内からその地域に父の転勤で引っ越すことが決まった時に、当時幼稚園児だった私が描いた絵がありま…
コールドチェーンという言葉をご存知でしょうか? 日本では医療分野よりも、食品分野のほうが使われている言葉かもしれません。 wikipediaのコールドチェーンには以下のように説明されています。 生鮮食品や医薬品などを生産、輸送・消費の過程の間で途切れ…
ここ数年、両親の受診に付き添う機会が増えたので、あちこちの医療機関に行くようになりました。 その中で、特に30代ぐらいの若い医師や医療スタッフに物腰の柔らかい人が増えたと感じます。 高齢者に対して丁寧に声をかけ、話を聞いています。 仕事柄、「…
親の介護を真正面から考えなければいけなくなったときに、上野千鶴子氏の「ケアの社会学 −当事者主権の福祉社会へ」(太田出版、2011年)に出会いました。 「ケアとは何か」。 看護ケアの現場で働いてきた中で、ずっと心の中にあった根本的な問いに答えれく…
「介護」というのは比較的新しい言葉です。 介護も看護も、そしてもとは育児も「ケア」とひとくくりにされる言葉のようです。 以前は、ケアといえば看護職の言葉でした。 医師の治療(cure)に対して、看護のケア(care)というように。 でも十分な訳語がない…
1996年のダイオキシン問題と2011年以降の放射線被ばく問題は、それぞれ「子どもを守るために」という点が前面に出された健康問題でした。 ちょうど15年の年月が経っていますが、ダイオキシンの頃と現在を比べてもいくつかの点で違いがあったように思います。…
福島第一原子力発電所の事後後、半年ぐらいした頃だったと思います。 勤務先のクリニックで出産したお母さんに、偶然出会いました。 その方は、「放射線のことが不安で、関西の実家に行きました」と話されました。 言葉に表される以外のボディランゲージなど…
今までも大きな災害が起きると、関東大震災の朝鮮人暴動に関する流言と朝鮮人事件が頭によぎりました。 いつ、どのように、その関東大震災のデマが引き起こした悲劇について教訓として知りえたのか記憶にありませんが、いつも思い出します。 どうして人は、…
「産後ケア」という言葉自体が、まだ定義もされていないということは書きました。 周産期医療の中での、「産後ケア」はどのようなことを意味するのでしょうか。 あるいは保健センターなど行政の中での、「産後ケア」はどのようなことを意味するのでしょうか…
昨年出された「新版 助産師業務要覧 第2版」(日本看護協会、2012年)には、聞きなれない言葉が使われています。 「産婦と胎児の健康診査」です。 「実践編」の「2.分娩期のケア」で使われていて、以下のように書かれています。 分娩時の健康診査は、産婦…
保助看法第3条に「助産師の定義」が書かれています。 この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう そして同法30条には以下の項目があります。 第30条 助…
助産師と整体について書く予定でしたが、今日は久しぶりのこのシリーズに続く院内助産についてです。 先月27日に「とくダネ」で助産院についての報道があったそうです。 残念ながら番組は見逃しました。 体温が34度台にまで下降して保温もされていない新生児…
前回の記事の中で、開業助産婦水落ユキ氏がご自身の助産所でアクティブ・バースを取り入れた体験談を紹介しました。 その部分を再掲します。 その講習会の後、私も実践で取り入れることにしました。うちの助産所でお産をする人は、母親学級に1回参加してもら…
赤ちゃんを「取り上げる」。よく耳にする表現です。 昔の無資格の産婆さんのことを「トリアゲバアサン」とも呼んでいました。 私自身はほとんど使わないのですが、助産師になって二十数年にして初めてこの「取り上げる」という表現の由来について最近知りま…
院内助産を調べていると、すでにこの言葉が政治の世界に深く取り込まれていることを痛感します。 たとえば、共産党が2009年に出している政策の中には以下のように書かれています。 http://www.jcp.or.jp/web_policy/2009/07/post-86.html 2.社会保障 [助産師…
「1万人の赤ちゃんを取り上げました」など、助産師の「業績」を強調するときに「取り上げる」という表現が使われます。 これも個人的にはあまり好きな表現ではないのですが。 胎児の頭が出ると胎児の体が出てくるところを支えながら母体外に出てくるところ…
助産師側が助産師外来や院内助産を説明する際には、「自立した助産師」とか「助産師が主体的に」のように自立や主体的という表現が好まれて使用されています。 それに対して、「院内助産とは 2 <院内助産の目的と定義>」http://d.hatena.ne.jp/fish-b/201…