数字が苦手な私ですが、好きな数字があったことに気づきました。
ひたすら川と海を見に行こうと思いたってから、紀伊半島についての本を探しに書店へ行った時に見つけました。
「文字の大きな時刻表」(交通新聞社)を手にとってみたら見やすいので、久しぶりに時刻表を購入しました。
1990年代ぐらいまでは、どこかへ行く時には最新の時刻表を買っていました。
どこに行くあてがなくても、あの鉄道路線が網羅されている地図を見ているだけで楽しいですし、行ったことがない地域の時刻表を眺めているだけでも楽しかったと思い出しました。
最近はインターネットで検索しています。
それはそれで、正確に行き先までの乗り継ぎまであっという間にわかるので便利ですね。
それに細かい字を読むのが苦痛になってきたので、もう時刻表を買うことはないかなと思っていました。
数字が羅列しているだけなのに、パラパラと眺めているだけで楽しいあの感覚が戻りました。
特に1日に数本しかない紀伊本線の各駅停車のどの列車に乗って、どこで途中下車をして過ごすか、やはりぱっと見て把握できる時刻表ならではの良さがありますね。
インターネットの検索だと目的地以外の駅名は目に入らないけれど、この紙の時刻表だと全ての駅名が見えるので、そこはどんなところなのだろう、どんな生活をしているのだろうとあれこれ想像しながら地図ができあがっていく感じです。
そして家に帰ってからもう一度時刻表を眺めると、車窓からの風景と駅舎が思い出されていきます。
そうだ。
時刻表をおもしろいと思うのは、時刻表もまた地図のひとつだからと言えるのではないか。
ところで、みどりの窓口でチケットを購入する時に、駅員さんが時々手元の時刻表で何かを確認されていました。
パソコンで全て作業するわけではなさそうで、やはりアナログの時刻表が使われているのですね。
1,061円の時刻表で、日本全国の列車に乗った気分になれるのですから、お買い得です。
そして20年ぶりくらいに手にとった時刻表に、あながち数字が苦手だったわけではないと思い直したのでした。
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