小金がまわる 22 「安物買いの銭失い」でもなく

5月に入った頃から、ぼちぼちと使い捨てマスクを店頭で見かけるようになりました。

その後、運が良ければ見かけていた状況から、4000円近い高額のマスクが山積みされるようになりました。ほとんど売れないのか、同じ商品が値下がりしていくのを皆、固唾を呑んで見守っている日が続き、とうとう同じものが1980円になりました。

そろそろ第二波に備えて備蓄品もあった方が良いかと、この値段で手を打つことにしました。

 

50枚入りで1980円ですから、1枚39円です。

今まで、使い捨てマスクにこんな値段で購入したことがないですけれど、仕方がないですね。

職場でもまだまだマスクやアルコールは品薄なので、仕事用でも自分で準備しておいた方が良さそうですから。

 

「柔らかい」とか「快適」とパッケージに表示されていますから、以前から使っていたマスクと同程度ぐらいの質を想定していました。

それまでは1枚7円程度の使い捨てマスクですが、これは39円ですからね。

 

ところが手に取った時点で、材質が厚ぼったいことがすぐにわかりました。まるで不織布が出回るようになった頃のような品です。

ゴワゴワとしているのは我慢するとして、マスクをして歩いただけで汗が吹き出そうです。そういえば、記憶がなくなりそうになった日も、このマスクを使ったのでした。

とても、動き回る仕事中には使えなさそうなマスクの材質です。

1枚39円もするのに。

 

同じ頃、キオスクでも運が良いと国産品の5枚入りとか7枚入りのマスクを見かけるようになりました。

5枚入りで385円ですから、1枚あたり77円。

1枚39円のゴワゴワマスクと比較したら、もう比較にならない快適さで値段の違いが明らかです。

この場合は、「安物買いの銭失い」という表現で良さそうですね。

 

ところが以前購入していた65枚入り450円の使い捨てマスクは1枚7円なのに、1枚39円と比較できないほど材質が上質で、つけていても息苦しくも暑くもないのです。1枚7円のマスクがいかにレベルの高い使い捨てマスクだったのでしょう。

 

この場合、なんというのでしょう。

非常時には、「値段の安いものはそれだけ質も悪く長持ちしないから、かえって高いものにつく」(コトバンク)という意味が通用しなくなるほど、値段と質の混乱が起きますね。

 

「もっと安く」を求めて、購入する適正な対価を支払うことについて無頓着だったなあと反省です。

ほんと、経済に疎い私です。

 

 

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