散歩をする 372 相生から西相生まで歩く

JR山陽本線竜野駅に到着し、16時50分発の播州赤穂行きに乗り4分で相生駅に到着した時には、だいぶ暗くなり始めていました。

揖保乃糸の昼食が幻となり、途中でおにぎりを食べただけですからもう空腹の限界です。

「とりあえず店を探そう」の状態で、駅前から歩き始めました。牡蠣料理がご当地料理のようです。美味しそうだったのですが、この日は昼過ぎから「生ビールと中華料理」が無性ににちらついていたので、「その気分ではない」となりました。すみません。

 

駅前からすでに海側へと下り坂になっています。

途中ですっかり日が落ち、街灯が少ない暗い夜道をGPS頼りに歩いていたところ、地図でみた大きな川に出ました。

目指していた中華屋さんに入り、生ビールと餃子と中華丼に満足しました。

若いご主人は、会話の様子から中国の方のようです。どんな人生があって、この地で美味しい「町の中華屋さん」を開くことになったのでしょう。

今度は少し上り坂の真っ暗な夜道を駅まで歩きました。往復2kmほどでしたが、この日も3万歩近く歩いて疲労困憊していたのがすっかり元気になりました。

 

ホテルで、またご当地の天気とニュースを確認しました。

天気図は、丹波篠山、尼崎、朝来、豊岡、西脇、神戸、明石、洲本、宍栗、姫路という分け方でした。むしろ相生なら岡山の天気予報の方が近そうですが、このニュースでは県内だけでした。

 

窓から新幹線のホームが見え、何本も通過する新幹線が見えました。短い山陽新幹線九州新幹線に混じって16両編成の新幹線が見えると、ふだん見慣れている新幹線が長く感じます。よくあれだけの長さの新幹線を安全に走行させているものですね。

帰宅する車が続く国道2号線も見えました。

北側は山の傾斜地に建物が建っていることが、灯りでわかりました。

 

翌朝、カーテンを開けると、北東の山の合間にたつの市西部に繋がる住宅街が見え、北側の目の前には急斜面を上ったところに県立相生高等学校がありました。通学が大変そうです。

6時過ぎには、国道2号線に通勤の車が連なり始めていました。

 

 

相生駅前から大島へ*

 

8時半にチェックアウトし、相生駅の西側に描かれている川を目指して、静かな住宅街を歩きました。時々すぐそばを新幹線が通過していきます。

新幹線の相生駅はトンネルとトンネルに挟まれているわずかの地上区間なので、次回はこの風景を見落とさないようにしたいものです。

 

コンクリート張りの川のそばを歩きました。山からすぐに流れ込んでいるのか、水がとてもきれいです。

住宅街の間のわずかの距離ですでに川の水量が増え、昨夜、夕食で立ち寄ったあたりまで来ると大きな川になっています。

昨夜は真っ暗でよく見えなかったのですが、朝見るとコンクリート張りの川の水は流れている様子がありません。もしかすると、入り江がすぐ近くなので満潮時間だったのかもしれません。

 

途中から右岸側に、水の流れていない水路が並行してあり、その先の大島の小高い場所のふもとに那波ポンプ場がありました。排水のための水路のようです。地図では昔は島だった大島の周囲を地続きにしたように見えるのですが、この地域にはどのような水との闘いの歴史があったのでしょう。

その大島山の上に相生市歴史民俗資料館があり、立ち寄るつもりでしたが、見えあげる高さに諦めました。散歩の3日目は疲れが溜まっていますからね。

 

大島山桜公園の入り口に大島城址の石碑があり、相模国海老名からこの地に来て築城したことが書かれていました。

 

*那波から西相生駅へ*

 

入り江の奥まったところに、静かに街がありました。那波荒神社を中心に、那波(なば)村があったようです。

静かで落ち着いた街を歩いて、那波の西南の端まで歩くと大きなホームセンターがあり、朝9時過ぎだというのに駐車場はいっぱいでした。

 

大きな川があり、その向こうにはIHI相生工場が見えました。造船の街ですね。

川の手前では山を削って新しい道路を建設中でした。「災害用」の道路と表示がありました。

 

川にかかる工和橋を渡ると、水量が多い流れに足がすくみそうになりました。静かに満潮の時間のようです。この橋からわずか200mほど上流で川が合流し、入り江に流れ込むようです。今までの道路は、その川沿いに作られていたので、水害に備えての切通しかもしれません。

 

橋を渡り、国道250号線沿いに歩いていると、「積雪凍結注意」と表示がありました。相生は倉敷に似て暖かい場所だと思っていましたが、雪が降るのですね。

そこから西相生駅への道を入ると少し登り坂になり、さらに街を一望できる場所に西相生駅があり、9時40分に到着しました。

 

 

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