散歩をする 416 ただひたすら川と水路と干拓地を訪ねる〜やり残した宿題編〜

遠出を始めた2018年ごろは、「ここを訪ねるのも一生のうちに二度とないかもしれない」という決死の覚悟でした。ちょっと大袈裟ですけれど。

ところが訪ねてみると、気になる場所がつぎつぎと出てきて「いつかまた訪ねたい」ということが増えてきました。

 

「九州は遠いな、一生のうちに何度行けるだろうか」と思っていたのに、その9ヶ月後には小倉城を再び訪ねるとか、2年のあいだに3回も奈良を訪ねたりと、行けば行くほどまた見てみたい場所や知りたいことが増えていきます。

 

一昨年の11月に浮島ヶ原を歩きました。

その浮島ヶ原の山側の道沿いに興国寺城跡があることを教えていただきました。新幹線ではあっという間に通り過ぎてしまう切り通しの一つでしかなかった場所がその興国寺城跡だったことを知り、昨年11月に奈良へ向かう時にはGPSをつけて車窓から見逃さないようにしていたのにあっという間に過ぎてしまいました。

 

浮島ヶ原を望む興国寺城のあたりを歩いて、新幹線がどのあたりを通過するのかを見てみたい。

ここを散歩のスタートにしました。

富士市の製紙工場のあたりは水田地帯を潰して工業地帯になったのかと思っていたら、広大な浮島ヶ原であったことを知り、そして湧水がたくさんある場所でもありました。

浮島ヶ原沿いに歩き、岳南鉄道沿いの湧水を訪ねてみよう。

 

せっかく富士市に行くのであれば富士川の河口近くを歩いてみようと地図を眺めていたら、「雁堤」を見つけました。どんな歴史がある堤なのでしょう。

 

水が豊かな富士市に一泊し、2日目は新幹線で岡山へと向かうことにしましたが、せっかくこだまで行くのであればまだ下車したことがない駅で降りようと思い、岐阜羽島駅周辺を歩くことにしました。

長良川の堤防が駅から歩いてすぐのようです。どんな街でしょうか。

 

2日目の午後から3日目は、2018年からの遠出のきっかけとなった岡山平野でのやり残した宿題です。吉井川、旭川そして高梁川の沖積作用でできた岡山平野で、現在の平野部はほとんどが干拓によるものと言えるような岡山ですからやり残した課題は途方もなくたくさんありますが、今回はぜひ後楽園用水を歩いてみたいと思っていました。

旭川右岸の西川用水に対し、左岸側にある用水路です。

 

倉敷に宿泊して、3日目はまた早朝の倉敷美観地区から倉敷川沿いを歩き、母が高校生時代に自転車で転落したのはどのあたりかを確認し、そのあと早島を訪ねてみようと計画しました。

子どもの頃からよく耳にしていた玉島、連島(つらしま)と同じ、「島」がつく地名が多い理由が干拓の歴史を知ることでつながりました。

 

早島の干拓地を歩いたあとは岡山駅へ戻り、昨年3月に福山上水を訪ねたあと立ち寄るつもりだったのに冷たい土砂降りのためにくじけた後楽園の井田(せいでん)の模型をみる計画を実行します。

そうそうこのこの吉備国を訪ねる散歩もやり残した宿題を見てまわるためでした。

 

こうして訪ねるとまたやり残しの宿題ができるという無限のループができるようです。

そして一度訪ねると、異なる季節の風景や暮らしを知りたくなります。

困りましたね。

 

ということで、1月初旬に霞ヶ浦右岸から泊まりがけで利根川を歩いたばかりですが、3年ぶりの本格的な観光シーズンが復活する前に1月下旬に遠出をしました。

 

しばらくはこの遠出の記録が続きます。

 

 

 

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