名鉄線一ノ宮駅からは同じ尾西線ですが一旦乗り換えて玉ノ井行きに乗りました。
散歩の1日目の最後は玉ノ井駅から名鉄本線木曽川堤駅まで、およそ3.8kmを歩く予定です。
以前から、この木曽川堤のあたりで木曽川が東から南西へと大きく蛇行することが気になっていました。
駅の近くには「新堤下」という地名があったり、対岸の笠松競馬場はもしかしたら氾濫原のような場所だったのではないかとか、地図を眺めてはあれこれと想像していました。
そこから2kmぐらい内陸部にJR木曽川駅がありますが、名古屋駅からほぼ並走していたJRと名鉄本線が少しずつ離れ、名鉄線は新木曽川駅、黒田駅そしてこの木曽川堤駅と3つの駅があるのに対して、JR線は木曽川駅から一気に木曽川を越えていきます。
どんな感じで住宅地が広がっているのでしょう。そして堤防のすぐ近くに駅があるというのは、やはり利用する人がいるからでしょうか。
木曽川堤駅周辺だけを歩いてもいいのですが、せっかくなら玉ノ井駅が行き止まり線の終着駅なのでそこから木曽川左岸地域を歩いてみよう、というニッチな散歩です。
*玉ノ井と賀茂神社*
14時27分に玉ノ井行きに乗りました。この路線も30分毎にあります。
お昼ご飯を食べそびれていたので途中下車してもいいのですが、先を急ぐことにしました。
9分で終点の玉ノ井駅です。
下車すると左手が木曽川ですが、堤防へ向かってぐと上り坂になっていました。
100mほど北へ歩くと鬱蒼とした鎮守の森の賀茂神社があります。「玉ノ井」の地名はこの境内に湧き出る清水が由来だそうです。
Wikipediaの「賀茂神社」の「歴史」に、「1586年(天正14年)6月に発生した木曽川の大洪水により木曽川の本流は大きく流れを変え」とあります。だから、この少し上流で大きく蛇行しているのですね。
2021年に訪ねた弥富市歴史民俗資料館の「やとみものしりブック」に書かれていた「天正14年(1586)天正大地震を原因とする洪水により木曽川の流れは東寄りに大きく変わり」と、「整田治水之沿革」とつながりました。
現在は小さな池でしたが、静かな境内で休憩させてもらい「散歩の非常食のおにぎり」をここでいただきました。散歩の途中でお昼ご飯を食べそびれることがしばしばあるので、午前中、祖父江町のコンビニで万が一のために買っておいたのでした。
これであと4km弱をなんとか歩ける元気が出てきました。
*玉ノ井から木曽川堤駅へ*
神社の前の道は、新しい道でしょうか、途中で小さな三角形に残った田んぼに稲穂が頭を垂れて輝いていました。
交通量もあるまっすぐな道はちょっと疲れそうなので、脇道に入ると緩やかに蛇行している県道147号線にまわってみました。一人がようやく通れる歩道に柵がついているので、ここも交通量は多いのですが車からは守られました。
しばらく歩いていると、どうやらこの県道は尾根のような場所を通っていることがわかりました。
左手の木曽川の堤防との間にも住宅や田畑がある低い土地がありますが、右手も先ほどのまっすぐな道との間はここよりも一段低くなっています。
川沿いの微高地の尾根を通る旧道でしょうか。
途中で、ここから3kmほどのところに建つツインアーチ138が見えました。新幹線の車窓からも遠く見える白い大きな展望台です。
木曽川沿いに建っているのにここからは東側に見えるのですから、相当川が曲がって流れていることを感じますね。
もう少し静かな道を歩きたいと一本堤防寄りの道へと入ると、河岸段丘のような場所になりました。
右手の方が高く、堤防への道ごとに一段ずつ低くなっている感じです。
左手の堤防の向こうにはスポーツ広場などがあるようですが、「新茅場」「笹原」「本茅場」という地名なので、かつてはこのあたりが河畔だったのでしょうか。
先ほどの県道はかつての堤防だったのかもしれないと想像しながら歩いていると、堤防の上の道と県道が合流する場所になり、車の行き来が激しい場所にぶつかりました。
このまま、県道よりも川に近い路地を歩くことにしましょう。
竹藪があり、静かな住宅地です。細い暗渠が続いているので、かつてはこのあたりは堤防の外の田んぼだったのでしょうか。
県道14号の地下道をくぐってしばらく歩くと堤防の上の道になり、岐阜城まで見渡せます。
公園のベンチで木曽川の川面を眺めて一休みし、また歩き始めました。
もう少しで目指す木曽川堤駅ですが、堤防上は車の往来が激しいので、下へと降りるとそこにはまた稲穂が美しい水田が残っていました。
木曽川堤駅まで上り坂で、渾身の力を振り絞るように歩き、16時ちょうどに到着しました。
駅のホームに立つと木曽川にかかる赤茶色の美しい鉄橋がすぐそばです。
ホームからも岐阜城が見えました。
あの大きく蛇行する場所を歩くことができて満足し、ちょうど来た名鉄線に乗り木曽川を渡り、岐阜県へと入りました。
笠松駅で名鉄竹鼻線に乗り、終点の岐阜羽島駅で2泊する予定です。
木曽川右岸の川のそばから少しずつ線路が離れ、木曽川と長良川のちょうど真ん中あたりを走る竹鼻線もいつか一度乗ってみたいと思っていました。
沿線は見渡す限りの平地で、あの対岸のツインタワーも見えます。
黒い屋根瓦や古いお寺も美しい風景で、その名も「竹鼻町」のあたりには蓮池も見えました。
いつか蓮の花が咲く頃に歩いてみたいものです。
沿線の風景に引き込まれていると、高架線になりぐいっと曲がって新幹線の駅のそばで終点になりました。
のぞみを待っている新幹線が停車していました。
これから3日間、新幹線見放題の楽しい時間ですね。
「散歩をする」まとめはこちら。
新幹線の車窓から見えた風景を歩いた記録のまとめはこちら。
蓮についてのまとめはこちら。