代替療法

助産師と自然療法そして「お手当て」 10  <マクロビの安産志向にあるもの>

お産の体験を語る時の女性の心理というのは、ちょっと表面上ではわからない気持ちがあるのではないかと思っています。 俗にいう「軽いお産」で済んだ方でも、自分は「安産だった」という時と人から「安産だったね」と言われる時には微妙に気持ちは揺らぐよう…

助産師と自然療法そして「お手当て」 9 <マクロビの「出産心得」>

前回の記事で、マクロビオティックを実践している方のブログで、「マクロビを実践したから痛くないお産だった」という内容が書かれているのを何度か見たことがあることを書きました。 「自然派ママの食事と出産・育児」(大森一慧著、サンマーク出版、2005年…

助産師と自然療法そして「お手当て」8 <マクロビでお産は痛くない?>

マクロビオティックのブログを検索していて驚いたことのひとつに、「マクロビオティックを実践したので、陣痛はまったく痛くなくて安産でした」とご自身の体験を書かれたものがあったことでした。 それもひとつだけでなく、いくつか。 今日は、そのあたりを…

助産師と自然療法そして「お手当て」 7  <妊娠・出産・子育てとマクロビ>

自然療法や「お手当て」というのは、マクロビオティックが始まりではなく、もともとあった民間療法をマクロビオティックが取り入れたというのは、doramaoさんのコメントの通りだと思います。 お手当法はマクロビ独自のものではない民間療法ですが、それをマ…

助産師と自然療法そして「お手当て」6 <子どもは「症状」を訴えられない>

マクロビなどの代替療法が子育てのお母さんたちをひき付けるとしたら、それは症状を観察するコツのようなものがまとめられているからかもしれません。 子どもが生まれたり家族が病気になったり介護が必要になると、「家庭看護」の責任がのしかかってきます。…

助産師と自然療法そして「お手当て」5 <子どもたちと「好転反応」>

以前、小児科との混合病棟に勤務していたときもありました。 重症のケースはもっと大きな病院へ依頼していましたが、気管支喘息、肺炎あるいは川崎病などに対応していました。 子どもたちというのは入院時には発熱でぐったりしていても、点滴を開始して半日…

助産師と自然療法そして「お手当て」4 <子どもたちの「症状」とマクロビ>

夜になると「泣き止まない」とか「いつもと違うような気がする」と、お母さんたちが不安になって病棟に相談の電話が入ることがあります。 初めてのお母さんたちでもこうして電話をされる時にはだいたいは自分の中で答えが出ているけれども、「それで大丈夫」…

助産師と自然療法そして「お手当て」3 <14才までの子どもへのマクロビ>

私自身が民間療法をよく使う家庭で育ったことはこちらの記事 で書きました。 1960〜70年代ですから、国民皆保険制度になって医療が身近になり始めた過渡期の時代だったといえるのかもしれません。 ですから、親にとっても「これくらいは病院に行くほどではな…

助産師と自然療法そして「お手当て」2 <身近な素材でできる?>  2013年1月10日訂正あり

自然療法というと、「西洋医学的な薬を使わない」とか「体の持つ病気とたたかう力を引き出す」といったイメージとともに、「身近な素材を利用してできる」という点も人をひきつける面があるのではないかと思います。 たしかに受診するほどでないあるいは薬を…

助産師と自然療法そして「お手当て」 1

無痛分娩についての話はまだ続きますが、少しゆっくり考えようと思うので一旦小休止をしようと思います。 このあたりから助産関係の雑誌を紹介しながら、「冷え」について3回連続で記事を書きました。 日常の中で「体を冷やすと風邪をひくよ」とかたしかに…

オカルトな世界が広がる助産雑誌

年末になって「今日はちょっと黒」のタグを使うことになるなんてトホホな気分ですが、こんな内容を載せる雑誌は一旦出版を停止して編集方針を見直したほうがよいのではないかと思うくらい、「助産雑誌 11月号」は驚きでした。 「『冷え』を科学する?助産雑…

「冷え」を科学する? 「助産雑誌11月号」

無痛分娩については一旦おいて、またまた「助産雑誌」を読んで驚いたのでご紹介します。 医学書院から出版されている助産師向けの雑誌「助産雑誌」については、「これはないと思う『助産雑誌9月号』」から連続4回の記事を書きました。 代替療法に対する無批…

kikulog復活! つづき

私がブログを始めようと思った理由として、あちらこちらのブログに書き込ませていただいたコメントを、もう少し掘り下げて表現したいと思ったこともそのひとつです。 kikulogのコメント欄でのやりとりは、本当に目の前が広がったといえるような機会になりま…

kikulog復活!

何ヶ月ぶりかで、kikulogが復活して読めるようになりました。 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?display=box コメント欄が膨大な量なので、パソコンで読むことがお勧めです。 琴子ちゃんのお母さんのブログ「助産院は安全?」で、…

助産師の「開業権」とは何か 9  <更年期相談>

時代の変化、医療の進歩によって看護業務の内容も範疇も格段に増えました。 看護職としてどこまでが業務として許されているのか、法的根拠というのはなかなか明確にできない部分があります。 たとえば、ちょうど10年前の2002年(平成14年)、厚労省医政局…

助産師の「開業権」とは何か  7  <乳房マッサージの歴史>

<乳房マッサージはいつから開業助産所で行われているのか> タイトルに「乳房マッサージの歴史」と大仰な表現を入れましたが、正直なところいつからどのように助産師の中で行われているのかは勉強不足でよくわかりません。 1980年代に出版された桶谷式乳房…

助産師の「開業権」とは何か  6   <母乳相談・乳房マッサージ>

<乳房マッサージの法的根拠とは> 最近は街を歩いていてもいたるところに「○○マッサージ」の看板がありますが、ここ数年「代替療法」を調べている中で初めてこのマッサージという表現に法的な規制があることを知りました。(医療従事者としては不見識で恥ず…

助産師の「開業権」とは何か 4 <助産所数の推移と分娩以外の業務><追記あり>

<助産所数の推移> 前回の記事で実際に分娩を取り扱っている助産所数を把握するのが難しいと書きましたが、分娩を取り扱っていない開業者数は「国民衛生の動向」で調べられるようです。 手元に国民衛生の動向を持っていないのですが、看護協会の「助産師業…

舌小帯切除は不要  <日本母子ケアー研究会の研修より> *2015年5月4日改題

赤ちゃんは飲みながら腸の動きを待ったり、排泄をしています。 哺乳行動とは授乳、消化・吸収・排泄の統合的な行動である、とも言い換えられるのではないかと思います。 そのようにとらえれば、新生児期からよくみる「おっぱいになかなか吸いつかない」「吸…

羊水と胎便に関する代替療法

羊水と胎便について検索していたら、引っかかってきました。 <羊水とクリスタルボウル> クリスタルボウルは水晶でできたいやしの楽器。 人間の精神的エネルギーの出入り口であるチャクラに対応して7つあり、奏でる波動を体感するだけでチャクラを開き、活…